戦いあり葛藤あり
これぞガンダム!な2話でした。
前回の訂正:自分はずっと「一番組」だと思っていましたが
「1軍」が正しい呼び方のようです。
ガンダム出撃前の回想から始まり、
なぜガンダムがあったのか、乗れたのか、そして背中の装置の謎が明らかになりました。
(私の見逃しがなければ)
まだ「ガンダム」の名は登場していません。
数ある「モビルスーツ」の1つという扱いです。
1話で主人公ミカヅキが乗っていたモビルスーツ「バルバトス」は
転売目的でマルバ(CGS社長)が秘蔵してたものでした。
マルバら1軍は襲撃があってすぐに逃げましたから
警備がどうたら~というのはありませんでしたね。
空き巣みたいなもんかなw
コクピット付近はいらないからという理由で空っぽでしたので
整備士はその部分をモビルワーカーで代用することにします。
必要なのは「アラヤシキ」のインターフェース部分
「大戦(300年前の厄祭戦)時代のモビルスーツは大体それを必要としていた」
→このことからバルバトスは300年前の機体であることが分かります。
CGSのモビルワーカーは旧式とされていましたが
アラヤシキシステムを搭載してるってことは300年も前の旧式ってことですね…。
アラヤシキとは
本編より:
ナノマシーンによって脳に空間をつかさどる機関を擬似的に形成し
それを通じてモビルスーツの情報を直接脳で処理できるようにするシステム
人間の五感のように自然に情報を取り入れることができ
より直感的な操作ができるようにするシステムかな。
現実世界でもこの分野の研究は最近活発ですね。
お嬢様曰く
「成長期の子供にしか定着しない特殊なナノマシーンを使用する危険で人道に反したシステム」
第1話で麻酔なしで背中に仕込まれていたのはコレでした。
お嬢様はこの技術が現存していることと、ミカヅキのような少年が当たり前のように使用していることの両方に驚きます。
情報に過敏になるということは、メリットにもデメリットにもなります。
ミカヅキはアラヤシキシステムに慣れていますが
モビルスーツの情報はモビルワーカーの比ではないようです。
接続した瞬間、稲妻にうたれたかのように震え、鼻血がでました。
バルバトスは
敵曰く「旧世代のモビルスーツ」
→まあ転売するくらいだし
この説明多めの前半に
外せない描写として
ガンダムの説明書のシーンがありました。
整備士はミカヅキに説明書を渡そうとしますが
ミカヅキは微妙な表情をします。
ミカヅキは文字が読めないようです。
「学もねえコイツみたいのに」
これはミカヅキだけでなく参番組ほとんどに当てはまると思います。
文字もろくに知らない子供たちが直感操作で容易に操れるシステムを強制的に背中に組み込まれ兵士として使われているのです。
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出撃前の回想が終わって
1話の戦闘が再開します。
あの鈍器の一撃で敵指揮官は完全に沈黙します。
→少しあとのシーンで死亡したことが明らかになる。
飛び道具を使ってくる相手に対して
ミカヅキは敵のモビルワーカーを盾にして対応します。
「モビルスーツでモビルワーカーを狙うのは卑怯だ」
「どの口がいうんだ…」
敵をモノとして扱い、殺すことをためらわない主人公は珍しいです。
肉弾戦に突入し
まさにベテランといった風貌のギャラルホルンのクランクは
バルバトスに乗っているのが子供だということに驚いて動揺します。
バルバトスは 機体のパワーとミカヅキの操作技術で押し気味でしたが
スラスターのガスが切れてしまいました。
→緊急発進だったため補給を忘れていた
それをみてギャラルホルンは撤退。
ミカヅキは強い追撃の意思をみせますが
意思に比例するように出血(鼻血?)が激しくなり気を失います。
→気を失った状態ではアラヤシキは取り外せないらしく、しばらくの間MSの中で眠っていた。
両陣営の被害
CGS
参番組:42人
1軍:68人
1軍は参番組を囮にして逃げようとしたが
逆に信号弾で囮にされた。
戦場を離脱するところにお嬢様がいると思われたため優先的に叩かれた。
ギャラルホルン
3割の兵とグレイズ(MS)1機
それと指揮官1人
1話最後の一撃でもう死んだっぽい
見事な噛ませでした。
そして前回、お嬢様のお父様と対談していた黒幕っぽい人、コーラル閣下
作戦失敗を聞いてかなり動揺。
→かなり小物っぽいよ…
そして作戦の意図も全部ポロリ。
「
火星独立運動の旗頭のお嬢様を襲撃によって殺し
ヒロインを失った火星をさらに混乱させ
地球への憎しみを強くする
」
つまりはじめから混乱、対立、戦争を望んでいた。
その状況を作り出すことで「ノブリス」から資金援助を受ける手はずだった。
しかし今回の件でノブリスからの資金援助が途絶えるかもしれない。
ファリド特務三佐が到着するまでに、やり遂げなければならない。
→ファリドはノブリスに関わる人?
2話の最後のほうにファリドたちがちょこっとだけ登場したが
コーラル閣下をコーラル本部長と呼んだ。
コーラルは下っ端ですね完全に
そしてファリドの訪問理由は「監査」のようだ。
何が何でもお嬢様をなんとかしろ!というコーラルに対して
ミカヅキと対峙したクランクは
「少年兵を相手に戦えない」
「自分の意思で戦っているようにはみえない」
とあまり乗り気になれないことを告げるも
コーラルは聞く耳を持たない。
クランクは単騎で襲撃することを決意する。
部下を少年兵と戦わせたくないのか
死ににいくのか。
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一方、クリュセ自治区では、
参番組が仲間の死を悼んでいるときに
戦場を離脱していた一軍がノコノコと帰ってくる。
とはいえ一軍も意図せず囮にされたので
参番組リーダーのオルガにブチ切れる。
オルガもミカヅキのように仲間のために鼻血を流すのであった。
そしてオルガはついにクーデターを決意する。
仲間たちは心情的にはみな心は同じ。
しかしそれからどうする?の部分が欠けていて、不安が広がる。
オルガはアキヒロに意見を求める。
アキヒロは「自分たちは誰につこうがヒューマンデブリだ」と自虐する。
この言葉を聞いて仲間たちから不安や迷いは消えた。
ヒューマンデブリとは
スペースデブリ(宇宙ゴミ)にかけた言葉だろう。
参番組には特別な絆があるようだ。
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回想:お嬢様の演説
「厄祭戦の後、火星では4つの経済圏による分割統治がはじまり、
その結果、貧困が発生…犠牲は子供…なんの罪もないのに…それなのに彼らは…」
この演説に続いたのは
遺体収納袋のファスナーを閉じる音だった。
中に入っているのは少年兵。
お嬢様はショックを受けっぱなしだった。
子供を救うどころか救われている。
自分のために命を落としている。
私のせいで彼らが犠牲になったと嘆くも
ミカヅキに
「たかが1人のために仲間が死んだなんて俺の仲間を馬鹿にしないで」
と突き放される。
自分は世間知らずのお嬢様だと、
だからこそわかりたいと思っていた。
現場にきて待っていたのは冷たい現実。
子供たちにすべてを見透かされたような目で見られる。
分かり合うことすらできないのか…。
そんな思案の中、子供の笑い声が聞こえる。
笑い声を辿って行くとアトラら少女たちがいた。
自己紹介をしたところで今回のお嬢様の出番はおしまい。
良い出会いになるのか?
子供の立場になって考えているようで考えていない
大人の理想の押し付けでしかない
子供は大人に期待していない
折れるのはどちらか?当然大人
少年が主人公だけども
実は大人の意識改革がこの作品の大きな目的なのかもしれない。