書評

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ショーペンハウアー「読書について」「自殺について」「知性について」「幸福について」読んだ感想

ショーペンハウアーって人は、30歳で『意志と表象としての世界』っていう主著を完成させ、後の人生はその補完や改訂を繰り返すだけだった。 晩年~死後に評価され、主著の副読本『余録と補遺』から、現代の編者がテーマを選んで抜粋した「~について」シリ...
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ミステリー三大奇書を読んだ感想と読む順番『虚無への供物』『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』

ミステリー三大奇書読んだ感想と読む順番について。 日本ミステリー三大奇書 1935年ドグラ・マグラ夢野久作1935年黒死館殺人事件小栗虫太郎1964年虚無への供物中井英夫奇しくも、最初二冊は同じ年に刊行された ミステリー三大奇書という言葉が...
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写植屋と詐欺師と編集者の共犯関係。中島らも『永遠も半ばを過ぎて』の軽い感想。

中島らもの小説『永遠も半ばを過ぎて』の感想。永遠は「とわ」と読みます。 映画「Lie lie Lie」原作小説 「本というのはね、近い将来に失くなるんではないかと思っているんです。」 『永遠も半ばをすぎて』中島らも 本作は『12人の優しい日...
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練られた設定、鮮やかで簡潔な解決、健気でかわいい主人公『首無の如き祟るもの』感想

横溝テイストの本格推理小説 『首無の如き祟るもの(くびなしのごときたたるもの)』は、三津田信三(みつだしんぞう)のホラー・推理小説で、刀城言耶(とうじょうげんや)シリーズの第3作。 刀城言耶シリーズどころか、三津田信三の作品すら初見でしたが...
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『うみねこのなく頃に』の作中に登場した本について

『うみねこのなく頃に』の作中に登場した以下の本について軽く紹介します。 『そして誰もいなくなった』 『不連続殺人事件』 『占星術殺人事件』 実際に書名が登場したのはEP5。 六軒島の事件を有名ミステリー作品になぞらえて楽しんでいるエリカの間...
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角田光代『いつも旅のなか』の感想。直木賞作家の海外旅行記。登場する国名は20ヶ国以上。

八日目の蝉で有名な作家の海外旅行記 『いつも旅のなか』は『対岸の彼女』や『八日目の蝉』で有名な角田光代かくたみつよさんによる海外旅行記です。 旅行は自身にとって純粋趣味だと語るほど旅慣れしている方で、ベタな観光スポットを巡るだけの一周目の旅...
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有栖川有栖『こうして誰もいなくなった』の感想。玉石混交の短編集。

成立事情がバラバラの短編集 『こうして誰もいなくなった』は、有栖川有栖のミステリー中短編集。 ラジオのスクリプト、企業からの依頼、アンソロジーへの寄稿など、成立事情がバラバラの作品を集めているので、一冊の本にまとめられているからといって統一...
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『一汁一菜でよいと至るまで』の感想。料理研究家土井善晴先生の半生。

一汁一菜とは汁物と漬物だけの献立 一汁一菜いちじゅういっさいとは、ご飯、味噌汁、香物(漬物)だけの献立のことを言います。 和食では一汁三菜が理想とされ、おかず3品は難しくても、主菜と副菜くらいは意識する人は多いと思います。 しかし、専業主婦...
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松本清張『小説帝銀事件』の感想。未解決事件を徹底検証した99%ノンフィクションミステリー

本当にあった事件。 99%ノンフィクション 『小説帝銀事件』は、松本清張の長編小説です。「小説」とわざとらしくついているのは、「帝銀事件」という実際に起きた事件を基にした作品だからです。小説とは名ばかりの、実際の事件を架空の人物が考察すると...
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