先日EpicStoreで無料配布されたCave Story+クリアしたので、軽い感想レビュー。
フリーゲームの拡張版
『Cave Story+ 洞窟物語』は、日本の開発室Pixelが開発した2Dアクションアドベンチャーで、元々2004年にフリーゲームとしてリリースされた『洞窟物語』がベースになっています。
「Cave Story」は「洞窟物語」の英名で、『Cave Story+』はグラフィック、音楽のリマスターに加え、いくつかの新要素が追加された有料拡張版といったところ。
ゲーム名からもわかるように、洞窟内の探索が主。様々な武器やアイテムを駆使して敵を倒しながら洞窟からの脱出を目指します。探索と横視点2Dアクションアドベンチャーの組み合わせは、今だと「メトロイドヴァニア」と呼ばれるジャンルそのものですね。
プレイ時間とサイズと操作
インストールサイズは182MB、クリアにかかった時間は約5時間半でした。
デフォルトではキーボード操作ですが、コントローラーの使用も可能。設定はメインメニューのコントロール設定から。
今回はキーボードでプレイしました。
方向キーで移動
Zでジャンプ
Xで攻撃(銃入手後)向いた方向に攻撃(上にも可能)
Qでインベントリを開く
Wでマップを開く(マップシステムを手に入れてから)
A・Sで武器変更
方向キー下で、セーブ・アイテム入手・ドア移動
ESCでメインメニューに戻る
感想:予想以上に難しかったけど達成感も大きい
プレイ前は、拡張版といえども約20年前のフリーゲームがベースと聞いて、手軽に遊べるミニゲームのような印象を持っていました。しかし、実際にプレイしてみると、予想を遥かに超えるクオリティの作品でした。
ストーリーはコミカルなノリながら、残酷な、ダークな要素も組み込まれており、尺は短いながらも、その奥深い世界観に引き込まれました。ゲームシステムは王道のメトロイドヴァニアで、進化する武器を切り替えながら戦う戦闘と、ギミックが巧妙に散りばめられた探索要素のバランスが絶妙で、飽きを感じることがなかったです。
被弾すると武器のレベルが下がり、自機(プレイヤー)のHPもそれほど高くない。攻撃より回避が重要なゲームバランスは、シューティングゲームっぽい感じもしました。
でもやっぱり、率直な感想を言うと、難しかった…というのが1番ですね。
アクション性は高め。
弾幕ゲーとまではいかなくても、敵の攻撃はかなり激しく、敵の移動スピードや弾速もかなり早いです。道中は難しすぎず簡単すぎず、適度な難易度で楽しめたのですが、要所でのボス戦においてはかなりの苦戦を強いられました。
何度もリトライしていくうちに徐々に慣れてはいくのですが、セーブポイントがボス部屋から離れていることが多く、やり直しの仕様が優しくないと感じました。「雑魚戦のあとにボス」「地形トラップ超えてボス」…といった感じにボス戦の前から試練があり、そこをいちいちやり直すのが大変でした。ギリギリクリアできそうな難易度だったのでがんばれましたが、もっと難しいと感じていたらセーブポイントの距離が原因でやめていたかもしれません。
実際モチベーション的に萎えてゲーム中断することも多々あり、何日かかけてようやくクリアしたという感じです。
ラスボス戦に至ってはセーブ休憩なしの4連戦。ごまかしの効かない純粋なプレイヤースキルが問われる戦いでした。堅実なプレイを好む自分にとっては、ハラハラドキドキの連続で、緊張の糸がずっと張り詰めた感じでした。撃破後も怒涛の展開が続いて興奮しっぱなし。
そして、ようやく終わりの雰囲気を感じたところで、緊張がほぐれ、安堵の気持ちと同時に達成感がブワーっと広がっていくのを感じました。ゲーム性だのバランスだの云々せずとも、この瞬間を味わえたことが、何よりも喜びで、すべてだったと思います。
本作には分岐が存在し、トゥルーエンドを目指すと、ラスボス戦のあとにさらに高難易度のダンジョンが続くみたいです。攻略サイトを調べると、「◯◯で◯◯しない」のような細かい条件が多く、初見で達するのはかなり難しそうでした。
ちなみに、本編とは別にタイムアタックができるモード(チャレンジ)があるのですが、ちょっと触ってみたところ、そこでは空中ダッシュ?みたいなことができました。多分装備の効果だと思いますが、こういうのも取り逃してしまったので、トゥルーエンド目指しつつ装備全回収目指すストーリー再走も面白そう。まあ、自分のアクションの腕なら、トゥルーエンドはイージー(ダメージ半減)でも厳しそうですが…。
今でもぜんぜん面白い!
フリーゲームの名作、ぜんぜん今でも面白いじゃん!という発見と、達成感の喜び。プレイして良かったと思えるゲームでした。
今回プレイしたのはEpic版でしたが、Steam版、Switch版もあります。移植版についてはピクシブ百科事典の記事がわかりやすくてオススメです。
無料のフリーゲーム版は今でも公式サイトからダウンロードすることができます。ただし現在の環境で動作するかは不明です。
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