The Silent Ageの感想。うだつの上がらないおっさんが活躍するタイムトラベルストーリー。

4.5
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タイムトラベル物のストーリーゲーム

ややダークな雰囲気のタイムトラベルを題材にしたストーリー重視のゲームです。

ジャンルは、ポイント&クリック型のアドベンチャー。探索パートとストーリーパートを繰り返していく感じです。

大まかなストーリーは、主人公が突然配属された職場で事件に巻き込まれて、その時手に入れたタイムマシーンを使って、事件の真相や世界の謎を解明する旅に出るというものです。

おどろおどろしいBGMに、リアルな効果音、シリアスな展開もあって、全体的にダークな雰囲気の作品です。登場人物は基本的にフルボイスであり臨場感がたっぷりと感じられました。英語レビューだと演技について言及している人もいましたが、自分としてはまったく気にならなかったです。

プレイ時間は、6時間50分でした。自分の場合、裏で記事を書きながらプレイすることがあったため、純粋なプレイ時間ではありませんが、にしても尺は短めですね。Steamレビューをみると、早い人だと3時間ほどでクリアしている人もいました。平均的に5時間くらいだと思います。

Steam評価は非常に好評

全てのレビュー:非常に好評(90.31%)

リリース日:2015年5月30日

定価:1200円

The Silent Age on Steam
Experience a post-apocalyptic world like never before in The Silent Age, a thrilling point-and-click adventure game. Use...

日本語化について

日本語化についてはこちらの記事で説明しています。

補足すると、Sprit~を0にしたり50にしたりして、状況によって使い分けてましたが、途中から煩わしくなって50~60くらいにしたままプレイしました。これでもテキストがはみ出て文章が表示されないことがありました。そこは「Alt+T」で原文表示して乗り切りました。話の流れとニュアンスで大体わかります。

ちなみにDeepL APIの使用率はこんなもんでした。

サイズは3.45GB

実際にダウンロードしてみたところ、サイズは3.45GBでした。

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探索パートはタイムマシーンで過去と未来を行き来

現在

探索パートはオーソドックスなポイント&クリック型のゲームで、かつてのフラッシュゲームのようです。

基本的に一本道で、行き止まりになったら拾ったアイテムを適切な場所で使うことで道が開けていきます。調べられるオブジェクトの数は限られていて、アイテムも必要なものしか拾わないので、ぶっちゃけ総当りでいけます。詰むことはなく、ただ見落としがあるだけです。

この作品のユニークなところは、タイムマシーンで現在と未来を行き来できることです。

何かあった未来

同じ場所にいるはずなのに様相が一変していて、通れたり通れなくなったりしているので、こまめにタイムトラベルして少しずつ進んでいく感じですね。

世界観やストーリーを楽しむ点からいうと、なかなか興味深い仕掛けですが、一画面ごとにタイムトラベルしなきゃいけないエリアもあって、移動がダルいなと感じるときもありました。

探索パートはつまらなくはないのですが、オーソドックスすぎて平凡という印象です。

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魅力がないのが魅力の主人公

主人公と一緒に物語を追っていくのが楽しかったです。

舐められっぱなしの主人公

主人公はうだつの上がらない男で、周りから舐められっぱなしですが、それに反抗する気持ちもなく、本当に情けない男です。

英語音声のフルボイスがあるのですが、オドオドした感じがよく伝わってくる声で、ハキハキした周りのタイプとは明らかに違うんですよ。その対比が残酷で、見ててかわいそうになってくるほどで…。

探索パートのユーモア

操作するこちらとしても、最初はなんだコイツという感じでしたが、プレイ時間の大半が、主人公1人だけというのもあって、時間が経つにつれてだんだんと愛らしくなっていきました。

探索パートでアイテムを間違った箇所に使用すると、「使えない」という反応が返ってくるのですが、このゲームの場合、その返しのバリエーションが豊富で面白いです。それをこの主人公が言っているので、意外とユーモアのある奴だなと。

純粋ヒロイズム

そんなん言うなよ…

ただそんな主人公も、物語が核心へと近づいていくにつれ、いよいよ後戻りできなくなっていきます。主人公には特別な立場や能力があったわけでもなく、ただ偶然巻き込まれただけにすぎません。しかし、そのような状況でも真の勇気と自己犠牲の精神を示す姿勢に、あのうだつの上がらない男が…という感動がありました。

哀愁漂う終わり方

中盤くらいまでは平凡という印象でしたが、だんだんと引き込まれていって、終盤怒涛の展開で一気に心を奪われました。ベタですけど、タイムトラベル系はやっぱり終盤熱いですね。ゲームシステムもストーリーも、オリジナリティにあふれているわけではありませんが、演出が素晴らしく没入感がありました。

単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもない、哀愁漂う終わり方でしたね…。タイトルを直訳すると、沈黙or無音の時代という意味になりますが、普通に考えれば荒廃した未来のことでしょうけど、名もなき男の頑張り物語と捉える事もできると思います。現在、未来、男の時代、みたいな。なんとも考えさせられるタイトルですね。

個人的な感情として、主人公が頑張った物語として評価したい!

ストーリーゲームが好きな人にオススメです。

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