我が家に戻るため、猫ちゃんの冒険が始まる!『Little Kitty, Big City』の感想

4.5
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作品名Little Kitty, Big City
開発Double Dagger Studio
リリース日2024年5月10日
ジャンルシミュレーション、アドベンチャー、3Dプラットフォーム
価格2,600円(Steam
対応プラットフォームPC(Steam/Windows)
Switch/Xbox One/Series X|S
日本語対応あり
インストールサイズ約1.27GB
Steam評価圧倒的に好評(95%)
プレイ時間約2時間半
Q
どんなゲーム?
A

猫になって町を散歩するシミュレーション

ストーリー:主人公(プレイヤー)は高層ビルに住む猫ちゃん。ある日の昼寝中、思わぬ事故でビルから落下してしまいます。

──命は助かったけど、無事家に帰れるのか!?

システム:猫になって町を歩く、以上。

店で自由奔放に振る舞ったり、道中で他の動物たちのお願いごとを聞いたり、猫らしい気ままな行動を楽しむ散歩ゲー。

その中でさらにジャンルを定めるなら「オープンワールドプラットフォーマー」。日本風の町並みを舞台に、各所に配置された動物たちからクエストを受けながら探索を進めていくのですが、猫ならではの身軽さを活かし、塀やダクトの上を歩く高所でのアクションが多めな点が特徴。

ジャンプどころか壁登りまで…

プレイ時間と難易度:メインストーリーのクリアまで約2時間半程度でした。未完了のクエストや収集要素など、やれることはかなり残した状態。すべてのコンテンツを楽しむとしても10時間以内で達成できる程度のボリュームだそうです。

難易度に関しては、足場の狭い高所では繊細な操作が求められますが、全体的にはカジュアルゲームの範疇に収まっています。

激しいアクションこそないものの、肩越し視点のカメラが頻繁に動くため、酔いやすい方は注意が必要かもしれません。

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感想:猫がかわいいに尽きる

もっとインディーズ感あるB級作品だと思っていたら、予想以上に完成度が高く、思いの外没入して楽しめました。

魅力はなんといってもそのビジュアル。リアルとデフォルメが絶妙に調和した猫が、作画の良いアニメーションのように滑らかに動くのが本当に自然で、見ているだけで癒やされました。

正直、ゲーム的にはアイテムを拾って報告するお使いクエストが中心で、さほどやりがいはありません。しかし、本作はクエストの成功や失敗に関わらず「それを猫がやっている」という状況がおかしく、鑑賞ゲー的な楽しみ方ができました。

気まぐれに人間に媚を売ったり、物を落として「強制断捨離」を楽しんだりと、猫らしい仕草を存分に堪能できるのが最大の魅力。軽快でオシャレなBGMもゲームの雰囲気によく合っていました。

また、舞台が日本っぽいのも大きなポイント。開発はシアトルのチームのようですが、町並みは電柱から歩道、家の構造まで日本の住宅街そのもので、めちゃくちゃ親近感が湧く光景でした。キャラの言い回しこそ海外風ですが、リアルに近所を歩いているようで、ぐっと入り込めました。

プレイ後半になると足場の狭い高所での探索が増え、一歩間違えるとやり直しになる場面も。難しくはありませんが、集中力と忍耐力(それと酔い耐性)が求められることにストレスを感じる人がいるかもしれません。それでも、個人的にはその緊張感がほどよいスパイスとなり、ダレることなく駆け抜けることができました。

暴れすぎた…

素直にオススメ

総評として、猫の散歩ゲーとして可愛らしさを愛でるのが目的なら大満足の一作でした。適度な緊張感と達成感も味わえ、短時間プレイながら、わりと濃い体験だったなと。

猫をただ眺めているだけでも癒やされるような作品なので、無理にクリアを目指そうとせずとも大丈夫。猫になって散歩気分で町を探索する体験をぜひ!

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