落ち込みスレッタ
今回ばかりは本気で落ち込んでいるスレッタ。授業も出ずに引きこもり状態に。
お腹が空いて冷蔵庫を漁っているところを見つかり…以下省略。まあ、地球寮の人たちはスレッタとの間になにかあったとしか知らないわけだから、良くも悪くもシリアスになりすぎないところがかえって良かったのかも?
寮長マルタンはニカがスパイだとチクったことを後悔。まずはニカの話を聞かないとって話に。「そうするしかないってときもある」という言葉が印象的。
舞台は地球、クイン・ハーバー
ミオリネ、グエル、プロスペラはクイン・ハーバーに到着。目的はクイン・ハーバーで勃発したスペーシアン支配に対するアーシアン暴動の仲裁と、それによる世間的な評判の獲得。
クイン・ハーバーという都市は、争いの絶えない見捨てられた地という印象からはかけ離れた発展した都市だった。宇宙と地球を結ぶ軌道エレベーターも保守点検が大変だろうし、地球だからってどこもかしこも荒んでいるわけではないのね。
会談の成果は「一時停止」
ミオリネ1人で挑んだ会談は、総裁選の決着がつくまでは抗議活動を一時停止するという落とし所に。スペーシアン、ベネリットグループに対する根強い不信感を持つ彼らだったが、分断ではなく対話を望むミオリネの姿勢に心を動かされた様子。しかし…。
シャディクの旧名
ミオリネが会談している間、グエルはフォルドの夜明けの少年と再会していた。
その子が言うには、学校に入りたいと。どうやら地球の孤児でも入れるグラスレーの育成プログラムなるものがあり、シャディクもここ出身らしい。このとき、その子の口からプリンスというワードが出たことで、シャディクとフォルドの夜明けとの関係が明らかになる。
プリンスというのは、サリウスの養子になる前のシャディクのあだ名で、旧名はイエル・オグルという。オグルはテュルク語で王子を意味するらしい。
オグルとは「王子」を意味するテュルク語。
ホージャ・オグル wikipedia
グエルとケナンジは、シャディクがもっとも信頼をおいているグラスレー寮にサリウスもいるはずだと考え学園へとんぼ返り。
宇宙議会連合とベネリットグループ
前回フェンがベルに接触を図ろうとしていたシーンの続き。宇宙議会連合のエージェントであるフェンが、プロスペラ側のベルを懐柔する…と思っていたら、話は予想外の方向に。
フェンが言うには、ソフィとノレアが乗っていたルブリスはオックスアース社製だという。オックスアースは21年前の事件でデリングに壊滅されたはずだったが、宇宙議会連合の理事会が秘密工作組織として支援し続けているようだと。
つまり宇宙議会連合とベネリットグループは利害関係にある。
部屋から出た直後、フェイはゴドイに射殺される。ベルはギリギリ生き残って、プロスペラの目的を探るためにクワイエットゼロへと向かう。
プロスペラ始動
グエルたちが地球を出たのを見計らって、エアリアルに乗ったプロスペラも行動を開始する。データストームのオーバーライドで自作自演的に争いを作り出し、その混乱の隙に、ソフィやノレアが乗っていたオックスアース社のMSを破壊。ルブリスは量産機だったようだ。
停戦協定が破られたことで、ミオリネは呆然、取引も当然無効に。
その様子をTV中継で見ていたスレッタは、母親の「一番じゃないやり方」だけど、そうせざるを得ない状況に気付く。
感想:伏線回収ターンに入ったか!?
スレッタのことをガッツリやるかと思ったら、世界情勢に大きな動きのあった回でした。
宇宙議会連合の正体
なにはともあれ宇宙議会連合ですよ。これまで名前だけで存在感の薄かった組織で、個人的にはベネリットグループの横暴を成敗する第三者的ポジションだと思っていました。確定ではないですが、フェイの言う事が真実だとしたら、ガッツリ黒幕のポジションです…。
フェンは組織に派遣された人物にしては、やけに穏便に事を運ぶんだなと思っていました。監査や検察系の組織だったのなら納得です。
- ヴァナディース財団(ガンド技術の大元)
- オックスアース社(ヴァナディースへの資金提供と引き換えにガンド技術を得てMSを生産、プロスペラがかつて属していた組織、エアリアルの製造元、デリングに滅ぼされる)
- ベネリットグループ(企業連合、デリングが総裁)
- 宇宙議会連合(オックスアース社を影で支援)
戦争シェアリングはベネリットグループだけで回しているのかと思いきや、地球側では宇宙議会連合が噛んでいたというわけですね。デリングがかつて言っていた「もっと深い闇が…」というのは、このことだったと。
議会連合はベネリットグループに実力行使も考えているようですから、決して仲の良い関係ではなくて、パワーバランスを保つ意味もあるのでしょうね。それゆえにアンタッチャブルな利権になったと。ただ可哀想なのが地球に住む人々で、今回も燃え盛る戦場をバックに泣いている子供の画が印象的でした。
フォルドの夜明けと内通していたシャディクは宇宙議会連合側の人間なんですかね? 彼の出自やこれまでの振る舞いからいって、利権に甘んじるようなタイプではないと思いますが果たして…。
プロスペラの真の狙い
今回新発覚の事実を受けて、彼女への見方も一変しました。個人的な復讐ではなく、純粋にガンドの理念のために動いていたと。なぜにデリングを泳がせるんだと思っていましたが、ハナから目的は戦争シェアリングで、むしろクワイエットゼロの面では協力的だった可能性が…。なんか2人してログアウト&バトンタッチで終わり…な雰囲気。
スレッタについて
落ち込んだスレッタが立ち直るところをどのように描くのか。ミオリネやニカといった関係の深い人々の叱咤激励でぴょんと立ち上がるんだろうな~と漠然と想像していましたが、ちゃんと自分で立ち直りましたね…。主人公だし当然か。自分の意思というテーマもあったしね。
「落ち込んでも腹は減る」→「おいしいという本心が出る」というベタな展開ですが、下手にドラマチックに描くより、周りの冷め具合なども含めてリアルだなーと思いました。1度ゼロになってフラットな目線を取り戻した、静って感じの目覚めでしたね。尺は短かったですが、表情や声色の変化がしっかり描かれていて良かったです。一時期スレッタは毎回のように泣いていたときもありましたね。今になってまた泣いて、でもポジティブな意味で…スレッタらしい覚醒だったと思います。素晴らしいですね。
次回:望みの果て
主人公が立ち上がる回だったのに母親に食われちまった感がある…。でもまあ、ヒロインを助けに行く展開になりそう。次回大活躍間違いなし。
ノレアの突然喚く?みたいなシーン、あれは唐突すぎて不自然でしたね。意味はわかるけど、すごい駆け足に感じました。そういう不自然な調整シーンも含めて、いよいよだなという感じ。ワクワクよりドキドキのほうが大きい。次は20話。
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