水星の魔女第20話「望みの果て」のストーリー振り返りと感想。シャディクの望みとは…。

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クイン・ハーバーの余波

エアリアルが大暴れしたクイン・ハーバーの事件。地球寮はもとよりスレッタへの風当たりも強くなっていた。

立ち上がってはみたものの、何をすればいいのかわからないスレッタはとりあえず授業に出席。でも頭には入ってこない。それを手助けしてくれたのがラウダに片思いしているペトラ。ソフィとノレアが学園襲撃した際にラウダを助けてくれた恩らしい。グエルはじめジェタークの人間は善人が多いなホント。

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シャディクvsグエル

学園に戻ってきたケナンジとグエル。そこに、立ちはだかるシャディク。

やはりシャディクの狙いはアーシアンだけが割を食う戦争シェアリングの否定だった。そのために他人も利用するし、自分の破滅も厭わない。

俺の罪を肯定する」これはプロローグのデリングの「ガンダムを否定する」のリバイバル。あえて口にしたということは、後ろめたさがあるから。デリングも同様にガンダムに対してポジティブな一面があることを認めていたのかな?

グエルは「奪うだけじゃ得られない」とシャディクの罪も破滅も否定した。

グエルの勝利。シャディクは生き残る。また、通信を傍受していたラウダは、兄が父を殺したことを知る。

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ノレアの暴走とエラン

エラン、ノレア、ニカはなんで同じ部屋にいるのかと思っていたら、シャディクに監禁されていたみたい。

シャディクは出撃前に、3人を閉じ込めた部屋のロックを解除。狙いはクイン・ハーバーの事件に1番激昂していたノレアを暴れさせること。案の定すぐに部屋を飛び出したノレアはガンダムに乗り込んでスペーシアンへの復讐=学園の破壊を始める。

そこに立ち向かったのがエランだった。エランは、ガンダムに乗らないで生き残る道を説く。自身とノレアの境遇を重ね、ノレアの変革を通して自分も「生きていいんだって」ということを確かめたいと。

エランの本気に心を動いたノレアだったが、その一瞬の隙をドミニコス隊のスナイパーに撃ち抜かれ死亡。エランは慟哭して宇宙へ。このときノレアのガンビットドローンも駆動していたことから、相当なパーメットスコアだったと思われる。

スレッタも襲撃に巻き込まれ、自身に声をかけてくれていたペトラの死生きてた)を間近で目撃する。しかし仲間に涙は見せずに黙々と救援活動に勤しむのだった…。

感想

スレッタに呼応して救援活動を始める地球寮の面々…という引きからEDへの流れが最高でした。律動するリズムが、黙々と手を動かすイメージとベストマッチで、いつも以上に見入りました。

全体的にしんどい回でした。

サブタイトル「望みの果て」の出るタイミングも絶妙。あーあって感じ。

シャディク関係が一気に整理された感じ。協力こそしていなかったものの、戦争シェアリングの廃止という名目では、シャディクとプロスペラは一致した考えを持っていたと。プロスペラはガンド技術のため、シャディクはアーシアンのため。

シャディクの苦悩

今回のシャディクの必死さすごかったな。あんなに甘ったるい声を出していたのに、めちゃくちゃドスの効いた声だった。飾り気なしに本音を語っているってことだけど、それにしては怒気が強く、別人感が強かった。

シャディクには正直同情できる。

理不尽な収奪を受けた生い立ちをベースに、同胞を救おうという純粋な思いがあったのは間違いない。ただその手法に問題があり、理想と手段のズレによる倫理的葛藤に苦しんだんだろうなって。「自分の罪を肯定する…」っていうのも、別にわざわざ言う必要ないもんね。口に出して言ってみなければやってられなかったってこと。

作中もっとも穏やかでストレスフリーのようだったシャディクが、実はもっとも過激でストレスマックスな、メンタル面で1番ヤバかったキャラだったと。あの凄みのある声は、怒りと苦悩が入り混じった嘆きのようなものだったのかな。

デリングのセリフにかぶせてきたってことは、デリングのガンダム嫌いも…。

エラン

エランの本心がみえたのも激アツでした。生き残りたいとは口にするけども、ずる賢いというか、もっと飄々としたタイプかと思っていたら、かなりの熱血キャラでビックリしました。自分の理想をノレアに投射していたところが前任エランと通じるところがあるなぁと思いました。他人を通して自分を見ている感じがね。

シャディクにしろエランにしろ余裕ぶったキャラの本性が暴露された回でした。

次回「今できることを」

シャディクの野望が潰えて、学園もボロボロになって…。シーズン2もあるかなーと薄い期待感を持っていたけど、これはマジで終わりそう。今回で確信した。

あと4回くらいかー?次回も楽しみです。

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