鉄血のオルフェンズ13話「葬送」のストーリー振り返りと感想。ブルワーズ編ラストはしんみりと。

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年内最後&1シーズン目終了ってことも含め重要な回だった。

鉄血のオルフェンズのテーマがみえた気がする。

前回

マサヒロを説得できない

マサヒロ、アキヒロをかばって直撃

マサヒロォォォォ

来世があるさ~

やはりマサヒロは致命傷を受けた。

瀕死の体で語ったことは来世への希望(=今生の諦め)だった。

マサヒロだけでなくブルワーズで働かされていた少年兵の根底には

「ヒューマンデブリだから…」という思いがある。

未熟かつ不安定な精神をしていて

危害を与えないといっても

ガタガタ震えて引き金を引いてしまうような状態だ。

鉄華団もそれを制するために武器を使わざるを得なくなり、

結局、殺し合いになる。

スタンフォード監獄実験を思い出した。

被験者を看守と囚人に分けて監獄ごっこをさせたら
予想以上に役割にのめりこんで、看守はより凶暴に、囚人はよりみすぼらしくなったってやつ。

役割を与えるシステムと集団心理によって

人は型にはまろうとし、良心は殺される。

ヒューマンデブリと烙印を押された少年たちも

望んではいないのに そんな型にハマろうとし、大人たちもそうなるよう促す。

ヒューマンデブリでいることに苦しむ彼らに

オルガは

ヒューマンデブリとは

宇宙で生まれて宇宙で散ることを恐れない誇り高き選ばれた奴ら

であるといって 励まします。

オルガのこういう前向きなところが好きです。

ミカヅキの変化?

太刀の使い方に慣れてきたことを実感した直後に

何かを感じる。

何を感じ取ったのか。

ミカヅキはこれまでもあっけらかんとした態度で多くの人間を殺してきた。

今回はそれに拍車がかかったような、驚くほど冷静で本当不気味だった。

クダルに「人殺しを楽しんでる」と指摘され
「まぁいいか」
「こいつは死んでいいやつだから」

と返せる主人公はコイツとカミーユだけだ。

クッソ硬いMSの弱点はやはり各接続部の隙間で
そこに太刀は隙間にさしこんでコクピット直接攻撃で制圧
コクピット以外 微傷。
これで新たにMSゲット。

公認歳の差カップル…

マクギリスとアルミリアのことはもう公になったようで。

ボールドウィン家当主=ガエリオの父ちゃんっぽい人登場。

ガエリオに似た感じで人当たり良さそう。

やはりファリド家のほうが高ランクっぽく、ボールドウィン家はうまくやった的な声が。

マクギリスとアルミリアの絡みは犯罪的なんだよなぁ…。
・金髪

・野望

・ロリコン

こいつ絶対仮面つけるだろ。

まだ子供をあやしてる感じだけどガチで恋しちゃうんじゃないかという懸念が。

戦闘報酬

ブルワーズを制圧した鉄華団とタービンズは

船1隻と全MS機を要求。

ブルワーズの資産は船2隻と修理可能なMS10機。

少年兵もたくさんいましたし、マクギリスの後ろ盾がなくても

相当強力な海賊だったと思います。

中にはガンダムフレームのグシオンも含まれています。

オルガはマサヒロ殺しの因縁を持つMSは使えないとして全売却を決めますが、

アキヒロは因縁を持つからこそグシオンを持つことを望みます。

こんな感じであと70機ガンダムフレーム手に入るのか。

葬式

気持ちに区切りをつけるためにメリビットは葬式を提案。

メリビットが生まれたコロニーであった文化で

死者をあるべきところに送って生まれ変われるようにするための儀式です。

マサヒロは来世への希望を持っていたのでアキヒロは賛成。

オルガはピンとこない。

死者はこれまでもたくさんいたし、死者のことよりも先のことを考えたことがいいから。

メリビットは死者のためだけなく、生き残った者のためにも

とオルガを説得しますがオルガはいまいち納得しない。

オルガ
「おばさん(小声)」
メリビット
「ガ・キ」

オルガが葬式に納得していないのは確かでしょうけど、メリビットへの反発も多少あるのでしょう。

葬式は思ってたよりずっと本格的でした。

ノーマルスーツをきて船の上で全員集合。

ヤマギの気遣いで弔砲が擬似花火のように。

綺麗な華が咲いたと思えば美しく離散。それもあっけない。

それをみて美しいと思う者、弟を思う者、自分の死を思う者、鉄華団を思う者と

それぞれ違った角度で華をみていた。

感慨深くていいシーンだった。

今回これで終わりではなく怒涛の展開

命を失うとき

人死の多い年は出生率があがり

隣りにいる女がめちゃくちゃ可愛くみえるといって

面前でイチャイチャするナゼとアミダ。

そのときにメリビットが隣のオルガをみていたのが印象的。

命の危険を感じると人は子孫を残そうとする。

ミカヅキはあまり反応せずカセイヤシをパクリ。

その直後にミカヅキはクーデリアと偶然会うのですが様子がちょっとおかしい。

カセイヤシを渡そうとする手が震える。

本人は飄々とした感じだが。

戦闘の影響か、それとも。

クーデリアは突然ミカヅキを優しく抱く。小さな子供をあやすように。

ミカヅキのことを思っての気まぐれ的行動だったが、効果抜群だった。

ミカヅキはそれに口づけで答える。

「かわいいと思ったから」らしい。

前後のつながりから考えると、ミカヅキは命の危険を感じているのか?

クーデリアのことが好きになってるだけかもしれないが。

ミカヅキはもしかしたら動揺しているときにカセイヤシを食べるのかも。これから注目。

ノブリス再登場

フミタンが密かに連絡をとっていたのは ノブリスだった。

ノブリスはギャラルホルンに虐げられている民衆は革命家を望んでいると考えていて

「クーデリアの死を飾る舞台はコロニーだ」とまでいった。

※コロニーとはシリーズお馴染みのスペースノイドの居住地のこと。

彼がクーデリアにご執心だったのは 彼女の思想に共感していたからではなく

彼女を悲劇のヒロインに仕立てあげることで反ギャラルホルンの機運を高めるためだっ

た。

ギャラルホルンを世界の敵とすることで、どんな利益があるのか

現時点では不明だが、ある程度察しはつく。

不明な点は2点
・反ギャラルホルンを高めて得られる利益
・ノブリスとフミタンの関係性
鉄華団と関わるずっと前からの関係なのか、資金援助後のことなのか

感想

ガンダムシリーズは

アースノイドとスペースノイドの対立がテーマになることが多いです。

鉄血のオルフェンズも例にもれません。

しかしそれ以上にヒューマンデブリとそれ以外という構図が際立っています。

奴隷のようにこき使われ、今生を諦め輪廻転生を夢見るデブリたち。

彼らにとって「アースノイド」「スペースノイド」はどうでもよいことなのでしょう。

今回ブルワーズから解放された少年兵たちも

今後の行き先の話にはすごく難しい表情をしていたのに

これからの食事にスープがつく ということに大きな反応を示す。

彼らが望んでいるのは遠い将来ではなくて今の空腹なんだ。

彼らを救いたがっているクーデリアは、自分と彼らの世界が大きく異なることに気付き、それを分かり始めています。

こっからどうなるんでしょう。

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