鉄血のオルフェンズ42話「落とし前」のストーリー振り返りと感想。テイワズとの決別。不穏なナレーションが気になる…。

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落とし前

 ジャスレイとの戦いはのっけからクライマックス。数で上回るジャスレイだったが、新機体で翔けるミカヅキをはじめとして、戦闘に慣れた鉄華団を相手にするには兵の練度が圧倒的に不足していた。ヒューマンデブリ(アラヤシキ接続)を投入しても戦況は変わらない。マクマードに口利きを頼もうにも、No.1に取って代わるという陰謀を見透かしていた相手に届く言葉はなかった。鉄華団はテイワズと縁を切ったので内紛ではなくなった。タービンズの件はマクマードとラスタルが裏で手を打ったのでそもそも鉄華団を糾弾する理由もなくなり、イオクという後ろ盾もなくなった。

 孤立したジャスレイの最期の命乞いもオルガには届かず、ミカヅキの一撃で宇宙の塵になった。弔いを終えた鉄華団には虚しさだけが残った。

革命始動

 いつかいつかと待ちわびていたマクギリスの革命。その企みがついに公に。開始宣言もとい所信表明で表に立ったのは、前回顔が出た、ライザ・エンザだった。いや、マクギリスでないのかい、というツッコミはおいておいて、ライザ・エンザが訴えたのは以下のことだった。
・セブンスターズの独占的特権
・アーブラウとSAUの紛争の黒幕ガラン・モッサとラスタルが繋がっていたこと
・民間組織(タービンズ)に難癖をつけ、違法兵器を使用して虐殺したイオク

だから、ギャラルホルンはクソ。革命が必要という主旨。

 テイワズという後ろ盾を失った(捨てた?)鉄華団は以後この組織と共同で革命に貢献していくことになる。仲間からの「思想に共感しているか」の問いに、オルガは肯定こそするが、乗り気ではない様子。そんなオルガをミカヅキも察して……? 

感想

 始まりと終わりがピークでした。ジャスレイなんてオマケ。

 二期に入ってからメリビットさんがあらすじ係になってるんだけど、今回めっちゃオラついてましたね。そんなメリビットさん、テイワズをやめて鉄華団と心中するようです。締めはクーデリアが「鉄華団は進み始めたのでした。あの日への道を。」と神妙に語るという不穏な終わり方。Dデイ的なことがあるのか? バットエンドフラグがビンビン。

 以前、この作品には上官が出てこない的なことを書いたような?どうだったか? 組織からの圧力、束縛がないということを言いたかったんだけど、今回とかめちゃくちゃ影響受けてるよな。今回のオルガの肯定(革命に共感しているか?)はまるで、上司にパワハラ気味に迫られて頷いたって感じ。ありえそうなバッドエンディングは、これが安寧の道だからとマクギリスに洗脳されて殺人マシーンになってる鉄華団かな。ジャスレイがヒューマンデブリを投入しても、もはや構う暇なしとばかりに誰も気に止めなかったところに心の疲弊がみえた。 

その他感想

・新キャラ ヤマジン・トーカ
 ラスタル陣営の整備主任。前から公式サイトには載ってたんだけどね。このタイミングで投入される、しかもパイロットではなくて整備ってことで、もっぱらラスタル陣営の聞き手役として重要なキャラになっていくのでは。

 今回のジュリエッタとのやり取りは興味深かった。ラスタルの剣として自分を道具のように思っているジュリエッタに対して、人間は脆いから割り切ることが大事というジュリエッタの論をより抽象化した唯物論で返し、それに違うと言わせることで、ジュリエッタの中の人間性を引き出した。ジュリエッタも何気に重要キャラだよなー。

・マクギリス組織の始動
 自ら矢面に立たないことに、さらなる陰謀を感じるのは自分だけ? 次回は濃厚なマクギリス回になりそうなのでそこに期待。

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