レイラ(魔女)
ポーカーの役で勝負できる
本作はポーカーの役で戦うゲームでありながら、戦闘では同じ役でしか対抗できません。そのため、手札に良い役が揃っていようと相手の土俵で戦わざるを得ないもどかしさがありました。
それはこのレイラでも同様なのですが、「ミラージュ」というレベルアップ特性があると、なんと相手の役に上位の役で対抗できるようになります。たとえば2のペアでAのシングルにも勝てるようになるのです。
デバフギミックが強い
アビリティはデバフ関連が多いです。個々の効果自体はそれほど強くないのですが、デバフの適用や除外をトリガーに発動するギミックがあり、それを最大限に効率化したビルドが超強いです。
他のヒーローをプレイした人ならわかると思うのですが、デバフは単体にしか効果を与えられず、それも耐性持ちに弾かれることもあって、正直あまりパッとしないものが多かったですよね。自分も最初は懐疑的でした。
しかし実際に使ってみると、まあこれはとんでもない壊れデッキだなと。ダメージの伸び方、ノーコストで手軽に使えるデバフ、弾かれてもすぐにリカバリーできるドロー力。すべてが高水準。
デッキ圧縮が可能
これまではカードの情報を書き換えたり複製したりするのは、ターン中あるいはその戦闘中のみでの話で、戦闘後にも持続するデッキ変動は起こり得ませんでした。
しかしレイラには永続的にデッキに変化を与えるカードがあります。中でも「手札からカードを取り除く」効果は、そのラン中そのカードをデッキから永続的に取り除くことができるというもので、トランプデッキを極限まで圧縮することができます。うまいこと調整できれば、特定の色のみで構成されたデッキやJ以上しかないデッキなんてのも作れます。
ヒーローアビリティ:運命の製織
コスト | 効果 | |
---|---|---|
運命の製織 | なし | 1枚のカードにワイルドレンジ+1 |
運命の製織+1 | 〃 | 〃、ワイルドスーツ |
運命の製織+2 | 〃 | 1枚のカードにワイルドレンジ+2、〃 |
製織は「せいしょく」と読みます。
ワイルドレンジは数値変動のことです。たとえば+1のワイルドレンジなら、10を9orJにすることができます。ワイルドスーツはその絵柄版。
まずノーコストというのが良いですね。ワイルド系のカードは他のヒーローにもありますが、コストを要求されるために気軽に使えないことがネックでした。その点「運命の製織」はずっとノーコストで使えます。
次に非同期リアクションアビリティであるという点。「非同期(async)」は相手ターンでも発動できる、「リアクション」は条件を満たしたタイミングで誘発発動できるという意味です。要はあらゆるタイミングで割り込み発動できます。
たとえばペアで攻撃を仕掛けたが、相手がそれを上回る数字を出してきた場合。「運命の製織」を相手のカードを対象に発動し、そのカードの数値を書き換えます。するとペアが不成立となり、役で上回る自分が戦闘で勝ちます。
こんな感じの、いわば後出しジャンケンを毎ターンできます。注意点として、ヒーローアビリティは次の自分のターンが来るまで1回しか使用できません。自分ターンで使うか、相手ターンまで温存するか、慎重な判断が必要です。
レベルアップ特性
レベル1
名称 | 効果 | コメント |
---|---|---|
運命の砂 | 最大手札数+1 デッキの1番上のカードを見られる | トップを覗く効果はトップデッキで有効 |
輝き | マルチカードの手札の戦闘ダメージ+1、 同一スーツのマルチカードでアビリティドロー | 同一スーツ=同一絵柄 トリプルでも1枚 |
ドミナンス | デバフを適用or取り除く時、敵1体に1ダメージ 置き換えずにデバフを適用した時、アビリティドロー | 効果は重複する ドロー効果は置き換え時には発動しない |
「運命の砂」は役成立率を上げるためにもデッキ圧縮するためにも序盤にあると助かります。手札増はどのヒーローにとっても嬉しい効果ですね。
「輝き」のいうマルチカードとは複数枚役すべてを指します。ペアは3ダメージ、ストレートは6ダメージになります。後者のドロー効果はフラッシュなら確定ですが、それ以外の役はかなり厳しいですね…。ペアにしても同一絵柄の同数字はデッキに1枚しかありませんから、ワイルド系が必須になります。
「ドミナンス」はダメージを与えつつドローもできるという一挙両得の特性で、デバフ型はこれ1つあれば成立します。
3つ取得すれば、デバフを適用するだけで3ダメージ&アビリティ3ドロー。ダメージ面でもリソース面でも他のあらゆるデッキを凌駕しています。ドロー効果は置き換えずに適用する時にしか発動しませんが、置き換えだと「適用された時、取り除かれた時」の二重でダメージが発生するので、ドローしたい時は剥がしてから適用、ダメージ重視の時は置き換え…のように使い分けをします。
レベル2
名称 | 効果 | コメント |
---|---|---|
ミラージュ | より少ないカードの攻撃に対して、 より大きな有効な手役で防御できる | 防御時により上位の役を出せば勝てる |
クラリティのリング | 通常攻撃に成功した後、ターン終了までアビリティノーコスト | 攻撃が成功したそのターン中のみ無償 |
ハートのミストレス | ハートがワイルドレンジ+1 | ややパワー不足 |
注目は「ミラージュ」。これを取るとゲーム性が一変します。
これまではただの数字比較だったのが、役での勝負ができるようになり、↑の画像のようにAのシングルに3のペアで勝てるようになるのです。レイラは「運命の製織」の効果で手軽に役をつくれ、また崩せるので、高ステータスの相手だろうと容易に攻撃が通すことができるようになります。
「クラリティのリング」の無償効果はゲーム内では「次のターン」までとなっていますが、自分の環境では次の相手ターンには使えなくなっていたので、おそらく自分のターン終了時までってことだと思います。効果については、うーん。通常攻撃通った状態でさらにアビリティが欲しいような状況ってあんまりない。
レベル3
名称 | 効果 | コメント |
---|---|---|
セレリティ | 3枚以上使ったカードの通常攻撃の後、 追加攻撃+1、攻撃に使用したカード-1枚リドロー | -1枚リドロー ヘイスト+1(攻撃後にドロー)があれば全リドロー |
風の気まぐれ | 攻撃が成功した後に、トップデッキ、 レッド→レッドカードの攻撃ダメージ+1 ブラック→ブラックカードの攻撃ダメージ+1 | 自分が攻撃する場合のみ ダメージ0でもトップデッキの結果でダメージ増 重複可 |
砂漠のバラ | すべてのダイヤモンドにワイルドスーツ | フラッシュ構成 |
「セレリティ」はトリプル以上の役を要求される発動自体が難しい特性ですが、デッキ圧縮型だとポンポン発動できるので有効活用できます。リドロー効果は攻撃に使用したカード-1枚のリドローとなるため、手札は確実に1枚ずつ減っていきます。「ヘイスト+1(攻撃後にドロー)」があれば手札を減らさずに攻撃し続けることができます。
「風の気まぐれ」はギャンブル効果ですが、通常攻撃主体の場合はかなり使える特性です。攻撃ダメージ増加は1枚ずつ計算されます。たとえばスペードのフラッシュでトップデッキクラブだった場合、5→10ダメージになります。
初見ではそんなに…といった感じですが、終盤の方になると敵の耐性が多すぎて、マルチカード攻撃が通ってもほとんどダメージが通らないことが多いです。たとえば「ブラックマスタリー(ブラックカードから受けるダメージ-1)」などですね。「風のきまぐれ」による微ダメージ増加効果はそういった敵を無理やり突破するのに有効です。
デバフ型とデッキ圧縮型
レイラはデバフ型とデッキ圧縮型のどちらかで戦えます。どちらも完成すると全ヒーローの中でもトップクラスの強さですが、それぞれ特徴が異なります。
デバフ型
デバフ型はデバフを適用したり剥がしたりして戦うスタイルです。軸になるのはレベルアップ特性「ドミナンス」で、これはレベル30になるとスタート開始時点から取得できるので、開始直後からいきなり本領発揮できるのが強みです。
デバフ型の戦い方
- デバフをかける
- デバフを剥がす
- または置き換える
戦い方としては、まずは①デバフをかけることから始めます。デバフの効果はなんでもいいですが、手札コスト的にも耐性的にもノーコストデバフを選ぶのが良いでしょう。「ドミナンス」を取得していれば1ダメージ、まっさらな状態でのデバフ適用ならさらにアビリティカードを1枚ドローします。ちなみに「ドミナンス」を複数取得していればダメージもドロー枚数も加算されていきます。
そして次に②デバフを剥がすか、③置き換えを行います。デバフを剥がすのはもう1度ドロー効果を狙うためです。デバフが剥がされた時、「ドミナンス」の効果で再度1ダメージを与えます。
③デバフを置き換えるとドローはできませんが、「剥がされたダメージ&適用されたダメージ」のWでダメージを与えられます。もし「ドミナンス」を3つ取得していれば1枚置き換えるだけで6ダメージ与えられます。ドローなら剥がす、ダメージなら置き換えというわけです。
デバフ型の弱点
デバフ型はデバフ=アビリティ軸のスタイルであるために、アビリティ耐性を持つ敵に苦戦しがちです。リバウンディングソウル(オーバーキルだと蘇生)、アビリティシーカー(アビリティドローすると回復)、レジスト(ターゲットにされるとトップデッキで無効)などが天敵です。特にレジストはボスが必ず持っているので苦戦必至です。雑魚敵でドローしつつ、余った手札でボスを狙うといった工夫が求められます。ボス単体の場合は運頼みなところがありますね…。
デッキ圧縮型
デッキ圧縮は手札のカードを永続的にデッキから排除できるアビリティ「カードバーン」を利用し、より数値の高い数字や特定の色に偏ったデッキを構築することを目指すスタイルです。デッキが完成するまで手数を要求するため、長マップでないと組めないデッキです。
デッキ圧縮型の戦い方
「カードバーン」でいらないカードを除外し、「エコー(捨て札のアビリティ回収)」で「カードバーン」回収→発動→回収…を繰り返していくのが理想です。
最初は大変ですが、圧縮が進むと明確に役が揃いやすくなっていき、完全に圧縮が完了すると、もはやアビリティを使用しなくても道中もボスもラスボスも楽勝です。
特性は「ミラージュ(役勝負ができる)」が必須で、他は「運命の砂(手札増)」、「セレリティ(連続攻撃)」、「風の気まぐれ(ダメージ増)」などがおすすめです。
デッキ圧縮型の弱点
弱点はやはりデッキが完成するまで長い!そして辛い!
たとえば「カードバーン」と「エコー」のコンボにしても、現実的にはまずコンボパーツを引き込むのにも運と時間が必要となります。やっとコンボが揃った時には捨てたくもない手札で発動が躊躇われ…といった感じに進捗は非常にゆっくりです。相手はそんな事情も知らずにまっすぐ向かってきますから、序盤から紙一重の攻防が続き、非常に頭を悩まされます。
どちらが強い?
デバフ型とデッキ圧縮型のどちらが強いかですが、楽さで言えば圧倒的にデバフ型です。敵の能力を見るまでもなく、手札だけ見てスムーズに攻略していくことが可能で、苦手なボスについてもちょっと考えて、後はちょっとの運とアイテムを駆使すれば超カンタンに攻略できます。
ただ最強のピーク的にはデッキ圧縮型ですね。序盤はもうあり得ないほど辛いのですが、そこさえ乗り切ったら中盤から終盤にかけてグッと楽になり、最後はウイニングラン的にまったく頭を使わずにサクサクっと攻略できます。
強かったカード抜粋
永続的な変化を与えるカード
カード名 | 効果 | コメント |
---|---|---|
アセンダンス+2 | バフの影響下にある場合、HP1回復し、最大ライフ+1 | レッドカードのAが必要 |
カードバーン | コストにしたカードをデッキから永続的に除外し、 コスト分リドロー | +0で1枚、+1で2枚、 +2で3枚 |
ダークミラー+2 | 防御時のみ発動可能、相手の手札のカード1枚のクローン作成 | ダイヤ1 |
「カードバーン」はデッキ圧縮型のキーカードですが、何枚入れるかは悩ましいところ。特性選択も「運命の砂(手札増加)」があれば取捨選択が楽になりますが、火力面での妥協が必要になるジレンマ。
「ダークミラー+2」は相手の手札を永続的にコピーするという効果で、もっぱらAをコピーし、デッキの純度を高めるために使用します。完成したデッキはもう…すごいです。
デッキ圧縮型サポート
カード名 | 効果 | コメント |
---|---|---|
エコー | 捨て札の1番上のアビリティを1枚ドロー | ノーコスト |
ヘイスト+1(バフ) | 攻撃後にカードを1枚ドロー | セレリティと合わせれば手札を減らさずに連続攻撃 |
とにかくデッキ圧縮型は「カードバーン」をいかに早く連発できるかが重要なので、「エコー」は必須です。+0はノーコストで使えるのもグッド。
「ヘイスト+1」は「セレリティ」と併用すると、攻撃後に同枚数リドローできるようになり、デッキが完成した暁には、ずっと俺のターン!ができます。
デバフ
カード名 | 効果 | コメント |
---|---|---|
休眠の呪い | 取り除かれるか置き換わる時にダメージ | コスト1だがダメージ増 |
心の負担+2 | 取り除かれるか置き換わる時にHP2回復 | コストにハート1 |
ウィザー | ターン開始時に特性1つを無効にする | コスト1 |
怒りをかき立てる | 攻撃力+1、防御力-2 | ノーコストデバフ |
反転 | 攻撃力と防御力を入れ替える | ノーコストデバフ |
「ドミナンス」を主軸にする場合はデバフは脱着のみが求められるので、効果はどうでも良く、コストだけが問われます。上のリストもノーコストの「怒りをかき立てる」「反転」以外はなくても困りません。回復も特性無効も保険ですね。
デバフ型サポート
カード名 | 効果 | コメント |
---|---|---|
エルドリッチ・スナップ | デバフを取り除き、ダメージ2を与える | ノーコストでデバフを剥がせる |
ヒップ・パンプ | デバフを持つ敵1体をタップする | ノーコストでタップ |
マジックサイフォン | 敵1体からデバフを取り除き、HP2回復 | デバフを取り除きつつHP回復 (コスト1) |
気まぐれ | デバフを手札に戻す | ノーコストでデバフを取り除きつつ再利用 +1、+2もグッド |
ドローのためにデバフを取り除くアビリティたち。これもノーコストが望ましいですね。特に「気まぐれ」はデバフを再利用できるのでおすすめです。もし「ドミナンス」3つ取得した状態で発動したら、まずはデバフをかけて3ダメージ+3ドロー、気まぐれでデバフを取り除いて3ダメージ、手札に戻ったデバフをかけて3ダメージ+3ドロー…といった感じに、たった2枚のカードで9ダメージ6ドローという凄まじいコスパ。
その他汎用カード
カード名 | 効果 | コメント |
---|---|---|
エブ | カードをX枚ドロー | 相手ターンにも発動可能でコスト自由 |
エブ+1 | アビリティ1枚、カード3枚ドロー | コスト3要求されるが、実質カード増+1 |
エブ+2 | アビリティ5枚、カード5枚ドロー | コスト5要求されるが、実質カード増+5 |
クローン+1 | ターン終了時まで手札のクローン作成 ターン終了時まで手札のフェイスカードのクローン作成 | +2はノーコスト |
ビートをスキップ | 1枚のハートを含む自分が仕掛けた攻撃に勝利する | +0はノーコストだが攻撃する時だけ |
砕く | 相手の手札からハートを取り除き、ハートの枚数分ダメージを与える | 1コスト:防御しつつダメージを与えられる |
新しいワードローブ | 手札のアビリティをすべて捨て、アビリティ5枚ドロー | 1枚でも捨てれば5枚。手札リセットでも。 |
ランプの中へ+1(バフ) | アビリティを1枚捨て、戦闘ダメージを受けない | アビリティがあるかぎり無敵 |
「エブ」は相手ターンにも発動可能な手札交換カードで、+1以降はコストが重くなりますが、純粋にカードが増える使い得カード。
「新しいワードローブ」も発動条件の割に大量ドローできる強カード。1枚でも捨てれば発動できる+0が強い。
「ビートをスキップ」はたとえ相手がフォーカードを出してきても勝つことができます。その場合、カウンターダメージはしっかり枚数分(4)与えられます。
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