一期の振り返りと二期の展望【鉄血のオルフェンズ】

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  二期まで一ヶ月ちょっととなり、宣伝もボチボチ賑やかになってきました。

 放送の前に一期の振り返りと二期の予想でもするかー。

振り返り

 一期の大まかなストーリーはこう。

 火星の民間警備会社で大人にこき使われる主人公(少年兵) たちが、あるお嬢様を地球まで護送する任を受ける→出発直前にお嬢様を狙った襲撃を受けるも主人公がガンダムを起動し撃退→襲撃時にそそくさと退散していた大人にブチ切れクーデター→新たな組織名は鉄華団→地球への護衛任務を続行→お嬢様の目的は宗主国さまとの会談(陳情)→宗主国とは地球の4つの経済圏のうちの1つのアーブラウってとこ→火星は4つの経済圏によって分割統治されてるんだ→4つの経済圏は1つの武力組織に監視されてるよ→その武力組織 ギャラルホルンの強権っぷりはひどいよ→お嬢様の陳情も許さないよ→妨害&妨害→宗主国はギャラルホルンが気に食わないからお嬢様はウェルカムだよ→ギャラルホルンは内側でも腐敗っぷりはすご いよ→4つの経済圏+軍需企業+ギャラルホルン改革派「ギャラルホルンやらかせ!はよ戦争」→一方、鉄華団は道中マフィアに組み込まれ後ろ盾も得たよ→他にもいろいろあってお嬢様と鉄華団の絆が深まった→地球到着、最後の妨害を受けるもこれを撃退し、陳情が通る→お嬢様と鉄華団は時の人となり、一方ギャラルホルンは腐敗や弾圧を糾弾され影響力を落とす

 ギャラルホルンが君臨することによって保たれていた軍事バランスがいよいよ動こうとしている…といったところだろうか。悲しいことに、『民衆を導く自由の女神』として担がれたお嬢様は火種として利用されたに過ぎないというね。そして彼女を支援する主人公擁する鉄華団も彼女を守護するアイコン扱いを抜けなかった。それどころか「少年兵」であることが評価され、世界中で少年兵が登用されていくことに…。

 革命や奴隷解放を思わせる前向きな、革新的な、賞賛すべき展開に物語は進んでいくのだけど、主人公はそれを冷めた目でみている。冷笑的になっているわけでなく、ただ心が昂ぶらないというだけ。大義もない。厭戦感情もない。彼らは教育を受けられず、大人たちから不当な扱いを受けていた 過去を持ち、仲間以外の人間に対する不信感と共感性の欠如を抱えている。主人公とその仲間たちは、自分たちが生きていく道(=ビジネス)で精一杯であり、 今回の戦乱もそのビジネスの過程で起こったことにすぎない。

 超端的にいうと、「少年兵たちが独り立ちしたつもりが、実は大人たちの『戦争のきっかけづくり』のコマとして、子供たちが割を食う世界の発展に貢献しただけだったぜ」という物語。二期ではその現状を憂いたお嬢様(クーデリア)が鉄華団とともに立ち上がることになる。

展望

 まず事前情報によって明らかなことから。

主人公、三日月・オーガスが所属する鉄華団は、クーデリア・藍那・バーンスタインの地球への護送からアーブラウ代表指名選挙を巡る戦いで一躍名を上げた。そしてその戦いでギャラルホルンの腐敗が暴かれたことにより、世界は少しずつではあるが確実に変わりつつあった。

アーブラウとの交渉で得たハーフメタル利権のもと、テイワズの直系となった鉄華団は資金も潤沢となり入団希望者も増加。その規模は地球にも支部を置くほどとなった。
また地球への旅で世界の実情を知ったクーデリアはアドモス商会を設立。現実的・実務的な側面から火星の経済的独立を目指す。だが名を上げ新たな道を歩みだした彼らを快く思わない輩も数多く存在する。

アドモス商会が行うハーフメタル採掘場の視察。その護衛を依頼された鉄華団団長オルガ・イツカは新たな敵の襲撃を察知する。オルガの指揮の下、鉄華団、そして三日月はモビルスーツ「ガンダム・バルバトスルプス」と共に敵撃退へと向かう。

「鉄血のオルフェンズ」第2期の新キャラ&メカ&主題歌アーティストが明らかに!最新PVも公開! | GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイトより引用

 注目は

 ・ギャラルホルンの影響力の低下による世界秩序の不安定化

 ・名をあげた鉄華団が急成長

 ・火星独立に踏み切るクーデリア

 一期の敵はギャラルホルンと海賊くらいだった。二期は地球の4つの経済圏が目覚める予感。厄災祭のような大戦争にもなりえるし、意外にもギャラルホルンが勢力を復興してあっという間に元の状態に戻ることもあるかもしれない。

 鉄華団の急成長がどれほどのものか、クーデリアの掲げる独立運動を疎ましく思う組織に対抗し得るだけの組織力を持ちえるか注目だ。場合によっては自分たちの親組織であるテイワズに対しても反旗を翻す可能性もある。

 クーデリアの掲げる火星独立運動は4つの経済圏すべてを怒らせることになるかもしれない。またギャラルホルンも見逃さないだろう。やっぱり何かしらの勢力とくっつく展開かな。ギャラルホルン結成時のように勢力を超えて有志で集まった組織が新たに作られる展開は十二分に有り得そう。

 キャラクターで気になるのはマクギリス、ミカヅキ、ラスタル。

 マクギリスの過去話はまだ詰まってない。復讐と組織の改革がどう繋がるか。モンタークとはいったい何なのか。ギャラルホルンにこだわる理由は何なのか。

 ミカヅキは主人公だよね?殺戮マシーンのまま終わって欲しくないな。おそらくクーデリアは戦場に駆り出される少年兵を救うようなことをいって、その実彼らに守られていることに悩むだろう。その流れでミカヅキとの絡みがあると思うが、そもそも彼がクーデリアのために戦うのは彼女にになついてるからにすぎず、クーデリアの不特定多数を救いたいという思いに共感できるのか。二期では鉄華団に新たなメンバーが追加されるようで、彼らがミカヅキにどんな影響を与えていくのか楽しみ。

 ラスタルは公式サイトに載っている新キャラで、セブンスターズの一角である。見るからに悪役面であるうえ、マクギリスの暗躍にも目を光らせているらしく、ミカヅキとマクギリスにとって強力な敵役になりそうである。またその部下であるジュリエッタだが、その世界を見通すようなおぼろげな表情が典型的なNTキャラのようである。

 ここで大胆予想。二期ではNT描写が増えるとみた。ミカヅキの成長を考えるとき、その寡黙さから言葉より感覚、言い争いより殺し合いのほうが説得力を持つと思う。「語らなくても気づいてる」ような描かれ方をするにあたってNT設定はぴったり。一期ではわずかに超直感の描写があったけども、二期は思いっきりオカルト方面に舵をきるかもしれない。別に当たらなくてもいい。ただ、一期ではミカヅキの心理描写が不十分に感じたからそこを詰めてほしいという願望とその手段としてのNT。

  一期では各話ごとに感想を書いていたけども、話が進むにつれて新たな人物や新用語が次々と登場し、それを処理するために感想というより整理のようになって いた。「これはこうで、あれはこう」といった調子で整理をしていくうちに疲れてきて感想はオマケレベルになる。読書感想文の悪い見本だ。一週間に一回記事を書くのはこんなに 疲れるのだなぁと。その日々がまた始まると思うと複雑な気分。だけどワクワクのほうが強いことは確か。

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