水星の魔女のストーリー振り返りと感想です。
シーズン2スタート!!
新OPとEDはやはり女性
シーズン2もきっと女性ヴォーカルだろうという予想的中。OPもEDも力強い歌声で、シーズン1にも共通する気高さのようなものを感じました。
映像の方は、学園色が強くて王道少年漫画のようだったシーズン1と対照的に、影のあるシリアスな感じのOPでした。木とか空とか山とかあって、描かれている舞台が地球っぽいと思った。やはり地球に行く展開があるのかな?
演出面ではスレッタが腰をいれて走り出すシーンが印象的でした。自らの意志で決心して踏み出したことを強調したシーンだと思いますが、今後の展開を暗示しているようで意味深でしたね。あと最後にスレッタとミオリネがニコニコなのがよかった。この感じだとハッピーエンドになりそうでホッとした。
EDは不気味だった…。分離、分裂を想起させる演出から、スレッタが「みんな」と呼ぶガンビットにつながるのは怖いって。2人いるとかの話じゃなくなってきた?
プラント・クエタ事件の余波
地球寮の動揺とオープンキャンパス
プラント・クエタのことは箝口令が敷かれ、株式会社ガンダムも活動停止に。本当の戦闘に遭遇した恐怖と動揺から暗~い雰囲気。
学園ではオープンキャンパスが開催。文化祭的側面もあるようで、準備に勤しむ光景がいかにも青春。そんな学園内の様子をBGMと画だけで見せる手法は第1話を想起させる。生き生きとした一般生徒たちと、地球寮のどんよりとした雰囲気の対比も憎い演出。
一方のスレッタは特に変化なし。エアリアルの検査のために延期になっていたホルダー決闘5連戦をラクラク乗り越えるだけでなく、落ち込んでいる仲間を励ますなど、強者の余裕すら感じる。エアリアルはスラスター部分が改修されたのかな?宇宙空間での戦いが増えていきそうだ。
デリングの生還とクワイエットゼロ
デリングは生きていた。脊髄損傷云々という話にまでなっているようだから、相当な重症であるのは間違いない。後遺症がヤバそうだ。OPのあの女性のように脊髄にガンドが入りそう。
ミオリネはそんなデリングにずっと付き添っていたようだ。ガンダム社に顔を出さないで…ほんっとこのツンデレ親子は…。そこへプロスペラがやってきて、クワイエットゼロの話に。
クワイエットゼロとは、デリングが秘密裏に研究を進めていた「ガンドネットワークの応用で戦争のない世界に書き換える」何らかのシステムのことらしい。書き換えるってのが不穏な響き。それをデリングから引き継いで欲しいというのがプロスペラの要望。
ベネリットグループの動き
反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」のテロ行為を受け、地球に向かう艦隊が描かれていたことから、なんらかの報復に動くものと思われる。
ジェターク社はラウダが代理。父親死んで兄も行方不明という状況下で、さらにフォルドの夜明けがジェターク社のMSを使っていたことを詰められるという、なかなかのハードモード。彼のことすっごい応援したい。
大地からの使者
なんと前回戦った地球の魔女のソフィとノレアが学園に編入してきた。ニカと同じプリンスのダミー会社の推薦らしい。つまりプリンスの思惑があっての2人の参入となる。
ソフィはいい意味で裏表のない性格で、イケイケな感じが若干チュチュと被る。ボロボロの人形で家族ごっこみたいなことをしているところに若干の闇を感じるが。「スレッタお姉ちゃん」と呼ぶのは同類だと思っているからか、もしくは人形遊びの延長的な?
対してノレアは寡黙で冷酷な暗殺者のような女。公式生配信によるとこの2人は姉妹ではないそう。ニカの境遇から考えると、彼女らも戦争難民からの孤児院出身といったところだろうか。
ニカとソフィーとノレア
同じアーシアン、多分同じフォルドの夜明けの一員でありながら、ニカと2人の間には壁がある。ソフィーの語り口から察するに、ニカがこの学園で学んでいることを不平等と思っているっぽい。まあ、地球の荒廃具合からいって、学園生活は満たされすぎ、ズルいと思うのも無理ないか。
なんやかんやあって、ニカもスレッタも殺されそうになるが、決闘で決着をつけようという話になった。やはり決闘。決闘はすべてを解決する。オープンキャンパス最終日にホルダー参加必須の実戦演習があるらしいから、それに絡める展開になるのかな?
感想
プラントクエタ事件の後日談を中心に描かれた回でした。新シリーズという感じはなかったですね。シーズン1との切れ目を感じず自然にストーリーが再開した感じです。
狭間のニカ
今回、ニカのシーンが多かった! 大人の世界でもアーシアンとスペーシアンの戦いが描かれそうな情勢になってきて、その狭間にいるニカは描きやすいんだろうね。今回ソフィーとノレアがニカを問い詰めたのも、アーシアンの味方がどうかの踏み絵を迫ったからだけど、ニカ本人は依然立場をハッキリしていない。
フォルドの夜明けが過激派だとすると、共生派のような感じがするが、ニカ自身がそれをどのように表現するのかが今後の見どころ。
クワイエットゼロについて
「ガンドネットワーク」「世界を書き換える」という言葉から連想するのはインターネット。ガンドの仕組みがもう少し分かればなぁ。時世的に、AIで自己実現がめっちゃ便利になる的な方向かなーとは思っている。
ミオリネとスレッタ
今回2人の対話がなかったのは、おそらく次回以降にじっくりと描くためでしょう。前回の一件は、今回のミオリネの感じでいうと、ドン引きしたけど、まあそれで嫌いにはならないよってくらいのもので、大きな壁が生まれたわけではなさそう。むしろ、それを唆しただろうプロスペラへの敵意が表出しているように見えた。
面白かったというより興味深い回だったな。次回も楽しみ。日曜5時!
次回「彼女たちのネガイ」
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