ひぐらしのなく頃に卒~綿明し編~の感想と考察

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綿明し編の流れ

・羽入と梨花の会話を眺めるエウアと沙都子

・沙都子と鉄平、競馬で大金獲得、その金で拳銃購入&訓練

・沙都子が魅音にH173を投与

・疑心暗鬼の魅音は圭一に執着し、祭具殿事件をきっかけに爆発

・オヤシロさまの祟りは御三家の仕業だと思い込み、全員皆殺し

・沙都子は魅音から梨花の死を聞き出したところで、魅音を殺し、自分も死ぬ

・祟り=園崎家説を唱える大石ら警察が張り込むも阻止できず

 というわけで、魅音が犯人でした。まんま目明し編の詩音を踏襲したかのようなストーリーでしたね。「悟史くん悟史くん」が「圭ちゃん圭ちゃん」になってました。ばっちゃまをスタンガンでうっかり殺しちゃうところとか、沙都子(目明しでは梨花)が醤油をもらう体で園崎家を訪ねるところとかは、意図的な模倣でしょうね。

・羽入と梨花の会話を眺めるエウアと沙都子

 直前の記憶はないけど死んでしまったわ的な会話をする2人を眺めるエウアと沙都子。これが意味するのはエウアは羽入より上位の存在であること、2人で考えた戦略はすべて筒抜けであること。羽入は直前の記憶継承もできるように梨花に力を与え、これによって沙都子を出し抜くことができるようになったと思っていたのですが、これすら見破られていたとなると……?

 あるいは沙都子が眺めているのは、現在対峙中の梨花ではなく、かつてのカケラの1つでしかない、とか?

 ちなみに沙都子の直前の記憶はもちろんあるようで、包丁で掻き切った首を気にしてましたが、ひぐらしにおいて首を気にする仕草はとても気になるところです。

・沙都子と鉄平、競馬で大金獲得、その金で拳銃購入&訓練

 沙都子は鉄平に競馬に連れて行ってもらい、そこで大穴を当てて大金を得ます。その一部をもらって拳銃を購入し、ループでスキルを磨く……という沙都子の準備フェーズですね。

 興味深かったのは、打算ありとはいえ、鉄平の世話を焼く沙都子ですね。なんだかんだやりたい放題ですが、多少の良心もあるのかなーと思えたシーンでした。ちなみに鉄平は医者から酒を止められているらしく、例の頓服薬は、①フラッシュバックを抑える鎮静剤、②酒が影響する病の薬の2種類あるということですね。

 ちなみにこのわざわざ鉄平の家を訪ねるところは大石におそらく(車で素通りしただけだけど)目撃されており、これが次回の祟明し編において大石が虐待に懐疑的になる理由の1つになるんだろうと思います。

・沙都子が魅音にH173を投与

 ゲーム大会で早抜けした魅音と2人で抜け出し投与。どのような方法で投与したのかは描かれませんでしたが、その後の展開的にも間違いなく投与されたのでしょう。魅音が発症するのは外伝なども含めて初のことです。

・疑心暗鬼の魅音は圭一に執着し、祭具殿事件をきっかけに爆発

 今までの発症者と異なり魅音はかなり安定していて、それを訝しげに見つめる沙都子でしたが、圭一絡みのことに少しずつ不満というか闇を深めていった様子でした。最初は圭一と仲良くしている詩音に嫉妬している程度でしたが、祭具殿に侵入した鷹野と富竹が行方不明になったことから、オヤシロさまの祟りの到来を確信。圭一を巻き込んだ詩音を問いただす流れでうっかり殺してしまったことで完全にストッパーが外れてしまったようでした。

・オヤシロさまの祟りは御三家の仕業だと思い込み、全員皆殺し

 オヤシロさまの祟りを止めるべく魅音がとった行動は、祟りの首謀者と思われる御三家を説得することでした。ですがばっちゃまは問いただす前に死ぬし、公由を拷問しても聞きたい真実は聞き出せず、これも死亡。そうこうしているうちに学校で圭一を脅してる梨花を目撃し、流れで殺害。死体は便器にポトン。

・沙都子は魅音から梨花の死を聞き出したところで、魅音を殺し、自分も死ぬ

 最終的に魅音は園崎家で1番安全なところへ圭一を閉じ込め籠城戦へ。そこへ梨花の死の真相を聞き出しに沙都子が来訪。沙都子は魅音から梨花殺しの自白を引き出したところで銃殺、そして自分もループのため死を選ぶ。

・祟り=園崎家説を唱える大石ら警察が張り込むも阻止できず

 梨花を殺したあたりから作業員姿の不審な影がウロチョロしてましたが、これは警察でした。大石はオヤシロさまの祟り=園崎家の陰謀説を信じており、園崎家をずっと張っていたんだそうな。

感想

 鬼明し編もでしたが今回もだいぶ駆け足でしたね。たった3話なので仕方ないですが……。原作の解決編は心理描写に深みがあってめちゃくちゃ好きなのですが、今作の解決編は種明かし9割って感じでドラマ的な面白さが少ないです。その種明かしも裏切りがなくて正直つまらない……。最終盤までこんな感じなのかな……。

 見どころとしては、シリーズ初の魅音の発症でしょう。凶行に走ったとはいえ、圭一を守るという目的を最後まで貫き通したのはすごいなと。発症者といえばだいたい皆殺しですから。というかレナといい魅音といいH173耐性すごくないか? 原作だと注射されたら即効果が出る感じだったが。富竹が何度死んだことか。

 予想外だったのが、園崎家に張っていたのが警察だったこと。山狗を予想していました。まぁ鷹野富竹逃走でそれどころじゃないもんね。あと詩音視点がなかったことも予想外。やはり沙都子をフォーカスした今作では悟史関連は意図的にスルーされているのかなぁと。

 沙都子について。発症者がかすむほどの鬼畜っぷりを発揮していますが、これ揺り戻しあるのかなぁ。ゴリゴリのDV環境で育ってきた子が、自分の思い通りに世界をコントロールしようとして自分もDVのようなことやっちゃうのって、力があるからこんな悲惨な話になってるだけで、現実で普通によくある話だと思う。ここから反省やら同情やら、どんな風に展開するのか。終わりよければ全てよしと言えたら良いけども。

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