ひぐらしのなく頃に卒~祟明し編~の感想と考察

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残り4話

 鬼騙し編が3話、綿騙し編も3話ときて今回の祟明し編が5話と、尺的にも今シリーズの見せ場的なエピソードだったと思います。ちなみにDVD&ブルーレイの発売情報から、次がラストエピソード(4話)となりそうです。

higurashianime.com

祟明し編の流れ

 大まかには鬼明し、綿明し編と同じく業の答え合わせでした。黒幕は沙都子で、H173は大石、虐待は村を騙す狂言で、梨花を殺したところで沙都子も自害して次のループへといった流れ……でしたが!?

 惨劇の準備を進める沙都子でしたが、鉄平の優しさに再三触れたことで良心を取り戻し、すべてやめにしたい沙都子と梨花の心を折る惨劇を繰り返したい赤目の沙都子が対立、そして分離。赤目が勝って、良心的なほうの沙都子はエウアのいるカケラ世界に取り残されることに……。

 つまり、真犯人は沙都子であって沙都子ではない存在。闇の人格というか、魔女というか、そういうものだと。これこそひぐらしといった感じの超展開w

魔女とは

 ひぐらしにおいて魔女ときいて思い浮かぶのは、フレデリカ・ベルンカステルですね。ゲーム版や漫画版の冒頭で意味深な詩を綴る謎の人物。うみねこのなく頃に同名のキャラが登場しており、なんとなく梨花っぽいというのはわかるけども、その繋がりがわからないという人も多いのではないでしょうか。

 たしかひぐらし礼の賽殺し編で由来が語られていて、それによるとベルンカステルとは、100年もループした古手梨花はもはや古手梨花じゃなくて別人じゃないかってところからスタートした梨花の妄想上の別人格キャラ……みたいなものです。古手梨花だからフレデリカ、お気に入りのワインの銘柄がベルンカステル。組み合わせてフレデリカ・ベルンカステルと。

 ポイントは、①まるで別人格のようだってところと、②およそ人間とは思えないというところにあります。同一人物とは思えないほど非人間的な部分を持つ自分を卑下して魔女だといってるわけです。あくまで妄想、あくまで自分の中の設定であり、本筋には関係ないものでした。

 本作はこの別人格が本当に表出しちゃったら?という物語だったわけです。全部エウア(フェザリーヌ)が悪い。

赤目の意味

 業当初から描かれていた赤目の意味は、良心のない別人格の表出ってことになるのでしょうか。沙都子はもちろん梨花もこの赤目になることがありました。綿騙し編でバッドエンド確定の苛立ちを圭一にぶつけているシーンだったと思います。相手を慮らず一方的に詰る様子は、メタ的、非人間的、合理主義的であり、外側の世界からゲームをプレイする魔女のようでした。

 この赤目を克服(打ち倒す?)のが最終的な目的になると思うのですが、沙都子だけでなく梨花にもこの側面があることがポイントで、沙都子を救うには、梨花もまた自身の内面に目を向ける必要があるのだと思います。

感想と次回展望

 わー!!沙都子かわいそー!! ってなる前に、なんといっても鉄平でしょうね……。前作100%悪人のキャラが今作では救世主となっています。それもファンサービス的なきらめきじゃなくて、しっかりと本筋に絡んだ重要な立ち回り。多分ラストは沙都子が鉄平のところにいって、今度は自らが優しさを発揮する……というものになるんじゃないかな。つまり宝探しの宝とは鉄平だったんだよ!! ……半分冗談半分マジです。

 次回の神楽し編は祭囃し編と同じように羽入の参戦でしょうね。エウアも目を向けていましたし。ラストは2パターン予想できて、1つは猫騙しのラストの赤目沙都子が梨花に銃を向けるところから逆転劇を始めるパターン。猫騙しは猫騙しで終わってたかもしれませんが……。梨花ちゃんが部活メンバーに指令を書いた紙を渡したくだりや、第1話からの伏線だったビックリ箱が絡んだ逆転劇ということを踏まえると、あそこから発展させるのが面白いな~と。んでそのままその世界線で大人になっていく……みたいな。

 もう1パターンは夢オチ。沙都子は同窓会の打ち上げの前にループしちゃったわけですが、赤目を倒した直後にその場にポツンとワープ。なんだ夢か→でもなんか変わった気がするぞ→エンジェルモートで打ち上げが始まる前に梨花と本音で喧嘩「お前の態度気に入らねぇんだよ」的な。地固まったところで、特別ゲスト悟史が登場し宴は盛り上がる。後日鉄平のところを訪ねて、今度は自分が優しさを分け与えて鉄平を救い上げる……みたいな。

 ここまで来たらあとは勢いだね!楽しみです!!

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