急転直下!!
祟騙し編の感想
いや~わけがわからない。あっという間の惨劇でした。
構成的には鬼騙し編と同じでした。原作に沿ってサクサク進みつつ、途中から解ルートに変わり、イケルかも?と思わせての急転ドーン!みたいな。今回特にすごくて、驚愕通り越して笑っちゃいました。
これまでも散々言われていたことですが、沙都子の怪しさが格段に増しました。というより、犯行の一部始終を見た感じです。
役所の介入も沙都子の一言で決着がついたのですが、前シリーズは震える沙都子が勇気を出してやっと一言言えたというけっこう長尺の感動するシーンなのですが、今回は圭一との電話で「『助けて』と言った」とあるだけで、本当に解決したのかどうかすら分からない寒々としたものでした。
無傷の身体をアピールするかのようなシャワーシーンまであって、深刻さはまるでありません。逆にもうあからさますぎて、ミスリードなのではないかと思えるほどの黒幕ムーブでした。
圭一に起きたことは、鬼騙し編と同じく共倒れ、でも圭一は生還というものでした。ただ前回は目が覚めたあとに例の症状が出ていましたが、今回はそういうことはなく、まるでその一時だけ発症したかのようでした。そもそも本当に鉄平はいたのでしょうか。鉄平が都合よく例のバット?を持っているのも不思議です。
同時に発生した大石乱射事件。これもかなり唐突な印象を受けました。殺すにしても、1人2人を苦悩しながら殺していく、という過程がしっかりとしている作品ですから、今回のような無差別テロ染みたことは前代未聞です。圭一のと同じく、突然スイッチが入るトリックがあるのかなぁと。
大石の乱射でレナ以外全員死んでしまったという。ここには当然、沙都子も含まれます。実はこれまでも沙都子は必ず死んでいて、まるで惨劇を引き起こすために動いている駒のようです。
共通ルール
鬼騙し、綿騙し、そして今回の祟騙しの共通の出来事はこちら
・過去作がベースとなっている
・梨花ちゃんが過去作ではベストのアドバイスをする
・発症者が出る
・梨花ちゃん死ぬ
・沙都子死ぬ
・現場で2人倒れる
・富竹鷹野行方不明?
・悟史の名前がまだでない
・悟史の名前がまだでない
これまで微妙に避けられていた悟史がようやく物語に出てきました。名前だけですけどね。祟騙しの1話。すぐでした。詩音も登場して最初は目明かし編のようでした。
・過去作がベースとなっている
・梨花ちゃんが過去作ではベストのアドバイスをする
アドバイスというより、全体としてグッドルートに進んでいた点では一緒。圭一のフラッシュバックもあり、勝ち確のはずだったのに……。
・発症者が出る
まさかの大石。今回の大石は、沙都子救出に嘘をついてまで妨害し、「圭一は自分が正しいと信じている」と揶揄して、まるで「沙都子虐待」は狂言であるかのような物言いでした。実はその見立てが正しく、沙都子が邪魔に思って大石をそそのかしたという見方もできそうです。
圭一と鉄平も発症者っぽいけどー……、圭一はその後普通っぽいし、鉄平はそもそもそんなに描かれなかった。なんだか今作は発症者個人の問題ではなさそうな気がする。
・梨花ちゃん死ぬ
・沙都子死ぬ
大石の乱心によって、部活メンバーは圭一とレナ以外全員死んでしまいました。レナと魅音は生存ルートもあったので、毎回確実に死んでいるのは梨花と沙都子だけです。黒幕ムーブしながら毎回死んでいるのはちょっと不思議ですね。そもそもそういう惨劇を求めているだけという可能性もありそうですが。
・現場で2人倒れる
今回は圭一と鉄平でした。後ろからバットで頭を強打されたのに、すぐにやり返せたのはおかしいですよね。でも紅葉を迎える季節まで病院で長いこと寝ていたのは事実ですし、相応の負傷は確かにあったのだと思います。
・富竹鷹野行方不明?
早い段階から抗議に加わっていましたが、最後どうなったかは描かれず。
気になったこと
・鉄平の薬
第1話で登場した鉄平宛に処方された頓服薬。例の症候群が思い浮かぶ。沙都子は注射で緩和しているはずだけど、実は錠剤化していた説? 注射で意図的に発症させるというのはあったけど、今作でも? にしても鉄平宛というのが新要素。ちなみにお魎も薬飲んでいる風だったけど、あれはさすがに高血圧の薬か。
・頭を撫でられるのを嫌がった沙都子
圭一が沙都子の頭を撫でようとしたら突然のパニック発作。いよいよやべーよとなったシーンでもありますが、直前に食べていた大根にかけて「大根役者」つまり演技ではないかという考察がありますね。もし黒幕が羽生的な存在だとしたら頭に生えている角を触られるのを嫌がったのではないか……という。黒幕は鬼で!沙都子の姿をしている!ってさすがにこの段階では突飛すぎるか。
「自分が正しいことを信じているんだろう」
この大石の発言はなかなか重みがありました。鬼騙しのレナも、綿騙しの魅音も、というより過去の原作シリーズもすべて「~~のためにせざるを得ない」というのがすべての凶行の動機でした。その独りよがりを「やめろ」と否定するのでなく、「君は悪くない」と共感して罪を赦すという懐の広さが旧作の良いところでした。業においても、まさにその「業」という言葉からも、着地点は変わらないんじゃないかなぁと思ってます。
ひぐらしオススメサイト
余談ですが、ひぐらしの小説版を出してる星海社がいつの間にか電子書籍解禁してました。つい最近セールで3割引きくらいになってたかな? 特設ページもなかなか充実していて面白いので興味ある方はぜひ。
それと業の漫画版もぜひ。隔週連載ですが、その分クオリティが高く、読み応えがあります。強調されている箇所は重要なんだろうなとか、逆に強調されていないからどうでもいいところなのかな、とかアニメと比較しながら楽しんでます。
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