昨年の4月以来のアップデートがありました。他プラットフォームでの展開を意識したUI改変が主でしたが、同時にドーターに大きな調整が入り、既存カードの上方修正に加えて、新カードと新レリックが大量に追加されました。
侵食型が大幅強化
改変前の初期デッキ
ドーター改変は侵食型にとっては大きな恩恵がありました。特に初期デッキの攻防の要である「解き放たれた闇」「呪いの盾」の2枚がより序盤に適した効果になりました。
改変後の初期デッキ
「解き放たれた闇」は捨てることで侵食が+2されるように上方修正されたのと同時に上限も設定され、無強化状態では活躍期間の短いアビリティになりました。上限は強化することで削除できるので、軸として使っていくなら強化が必須です。
「呪いの盾」はブロック値が微増し(6→7)、侵食値による加算効果が削除されました。また全体ダメージ効果も追加され、数値は低いものの弱体も乗るため(3→5)第1層では侮れないダメージソースの1つになりました。
攻略:侵食ブーストに成功すれば大体うまくいく
侵食値=ダメージ
ドーターのアタックカードは侵食の値を参照するものが多いです。逆に言えば、侵食さえなんとかできれば、どんなアタックカードでもそれなりに活躍してくれます。
アップデート前までは手札交換や選別のカードを大量に組み込んで、捨て札時効果で無理やり上げていくのがセオリーで、最初の数ターンはパージに専念し、いくらか高まったところで攻撃に転じるという戦い方が基本でした。それが今回一瞬で侵食ブーストできるカードが追加され、早いターンから攻撃に転じることができるようになりました。
「悩みの種」は与えたダメージと同量の侵食を獲得するアタックカード。未強化状態ではたった4ダメージの排除アタックカードですが、レイジ/弱体/必殺のすべてが乗るので、構成によっては大化けします。
たとえば「悩みの種(強化済)」の場合、基本ダメージ6、必殺(再実行)で12、弱体化(1.5倍)で18になります。必殺と弱体の両方を用意することはそれほど難しくなく、さらにレイジやゴーストなどで上乗せすることもできるので、ダメージを伸ばそうと思えばいくらでも方法があります。
悩みの種(強化済) | 6 |
必殺(再実行) | 2倍 |
弱体化 | 1.5倍 |
合計 | 18 |
レッドホットチリペッパー(最初のターンに必殺+1)のように、最初のターンにボーナスを与えるレリックと相性が良く、緑石をつけることで初動が安定します。
「身投げ」も同様の侵食ブーストカード。こちらはXコスト*3の侵食を獲得できます。強化でブロック効果も追加されますが微々たるものですね。
こちらも緑石と相性が良く、最初のターンは確実に5コストで発動できるので、いきなり20近くの侵食を得られます。20というとぼちぼち攻撃を意識し始める頃合いの数値で、それを最初のターンで確実に稼ぎ出せるというのはなかなかのアドバンテージです。
「悩みの種」も「身投げ」もレアリティが低いため、入手が容易なのも良いですし、ドーターは必ず緑石を持ってスタートするので、すぐに活躍の場を用意できるという点でも非常に使いやすいカードです。
何を置いてもブロックカード
インポッシブル以降の攻略で全キャラクターに共通しているのが、ビッグブロックカードの用意です。ビッグブロックカードとは、1枚で大量のブロックを稼げるカードのことで、侵食型の初期デッキだと、「虚ろの冠(強化済)」が該当します。
ビッグブロックカードがあると、温存戦略が取りやすくなります。
- 例相手の次の攻撃が7ダメージ未満
- 考
次テキトーに引いたブロックカードで防げるな?
最悪引けなくても許容できるな?
いやでもデッキにブロックカードがもう数少ないから温存してたほうがいいか?
- 例相手の次の攻撃が20オーバー
- 考
デッキに数枚のビッグブロックカードじゃないと防げないな?
今手札にあるブロックカード温存しようか?
ようはリスクヘッジですね。
ビッグブロックカードの目安は、1コストブロックカードの2倍です。初期デッキの「虚ろの冠」の強化はほぼマストかなと思います。初手で使用すると排除されてしまうので順番には気をつけましょう。
弱体は必須で、必殺も欲しいよね
侵食ブースト、ビッグブロックカードときて、次に重要なのが弱体と必殺です。
弱体はそれにかかったキャラクターのダメージを1.5倍するデバフ。弱体カードはなんでもいいですがコストが軽い方が使いやすいです。最強はクラス共通カードの「フルダイス」。敵全体が対象なのはすごい。入手できたらラッキー。
1.5倍はなかなかぶっ飛んだ補正。永続的にかけ続けるのは難しいですが、畳み掛ける直前には必ず欲しいですね。
必殺は必殺数値以下のアタックカードを発動した場合、コスト分の必殺値を使用し、そのアタックカードを再実行するバフ。
たとえば「ヴォイド・キッス」(1枚ドローして1枚捨てる)であれば2枚ドローして2枚捨てる効果になります。ちなみに0コストアタックカードでも必殺の値は減少します。注意点として、初期デッキの「解き放たれた闇」はアビリティなので反応しません。他にも”ダメージは高いけどアビリティ”というカードは多いです。
必殺の最大の難点は安定的に必殺をチャージできないことですね。そもそも必殺を得られるカードが少なすぎます。アップデートで新しい必殺カードも増えましたが、それでもなお1周のうちに入手できないこともあります。
弱体も必殺も最初のコモンカード選択の中に含まれているので最悪ここからピックするのもありですね。
フィニッシャーがあると心強い
侵食を高めていけばいずれどんなカードでも大ダメージを出せますが、そんな悠長な時間はないのが現実です。そこで、高攻撃力カードのピックも必要になってきます。
ピックする上でのポイントは2点。
「解き放たれた闇」は侵食75%のダメージとなりますが、侵食100%ならそれより25%強いことになります。さらにアタックカードなら必殺の効果が乗り2倍ダメージを狙えます。
↑「乙女の味方」は「解き放たれた闇」と同ダメージですが、アタックカードであり必殺の効果が乗る分上回ります。パージ効果も使いやすく個人的にお気に入りのカードです。
初期のコモンデッキで選べる「虚無と喪失」はアビリティですが、「解き放たれた闇」より50%も上回っています。選別効果も強く、最初のコモンカード選択の1枚で選べるのも良いです。
フィニッシャーとしての最高峰は「御国来たれり」。このカードは「おお我らが父よ」「汝邪に栄ふるや」と3コストのカードを順に発動することでデッキに加えることができます。まったく意味のない3コストカードを2度繰り返す手間をかけるだけの強さはあり、その数値驚きの侵食400%。つまり侵食値の4倍です。
弱体と必殺の効果も乗り、侵食60程度でも1000近いダメージを狙えます。ラスボスワンショットキルも現実的です。
さらに強いのが、この低コストアタックカードが1回こっきりではなく何度も使いまわし可能なこと。1回生成したらその戦闘中何度でも使うことができます。
「闇の踊り」は相性がいいですね。捨てることで発動するカードが多いドーターでは、拾うだけでなく捨てることすらもメリットになります。反復がついていて毎ターン使い回せるのも良いところ。
アタックカードではないですが、新しく追加された「暴虐な圧制」も優秀なダメージソース。ターン終了毎に全体ダメージ、%も悪くない。ゴーストをつければ侵食100%に。弱体やレイジも当然乗ります。
闇の契約について
闇の契約はリスクとリターンが釣り合ってなく、わざわざ使う必要性を感じられませんでした。
闇の契約はあくまでも侵食を増加させる補助的手段であり、レリックやバフカードなど複合的なサポートがあって初めてギミックとして成立するように思います。しかし、闇の契約ブースト系のレリックやバフはレアリティが高めであるため入手しづらく、狙って構築するのが難しいです。
そのため犠牲型で始めても、闇の契約成分を減らす方向にカスタマイズが進み、最終的に侵食型亜種のような当たり障りないデッキになりがちでした。だったら最初からスペルも使いやすい侵食型でいいじゃん…って思っちゃいます。
そんな闇の契約も低数値で増減させる分には扱いやすく、増減に反応する系のカードやレリックにはまだ活路があるように思います。
攻略まとめ
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