先日Epicで配布されたゲーム早速クリアしましたよ。
カブボーイが脱税した!?
Turnip Boy Commits Tax Evasion(ターニップボーイ・コミッツ・タックス・イベイジョン)は、Snoozy Kazooによって開発され、2021年4月にリリースされたアクションアドベンチャーゲームです。
タイトルを直訳すると「カブボーイが脱税する!」という意味を持ち、Nintendo Switchなどで発売されている日本語版では「カブボーイの冒険 ~税金払うなんてイヤだ!~」というタイトルがつけられています。
ストーリー
主人公は、なんでもビリビリに破いてしまうカブ(お野菜)のボーイ。そんなカブボーイがある日、村長から脱税の罪を着せられてしまうところから物語が始まります。
村長の言いなりになったカブボーイは、村のあちこちでさまざまな問題を解決していくことに。その中で、村長の指示の背後にある謎や、そもそもなんで野菜が喋るの?といった謎にまで迫るドタバタ系アクションコメディアドベンチャーといった感じです。
ゲームシステムはレトロゼルダ的
ゲームシステムは、ゼルダのような2D見下ろしアクションで、移動、ダッシュ、攻撃の3つの基本操作を軸に、状況に応じて装備を切り替えながら戦います。
ダンジョンもいくつかあり、敵を全滅させると扉が開いたり、小さな鍵を使用したりするなど、まんまゼルダの謎解きです。当然ダンジョンの奥にはボスが待ち受け、パターンを見極めて慎重に戦う必要があります。
謎解きもアクションも、全体的に難易度は非常に簡単で、オートセーブもこまめに行われます。そのため、ゲームに不慣れな方でも楽しめるバランスとなっています。
EPIC版でも日本語対応あり
インストールサイズ:632.82MB
日本語対応:あり
ストーリークリア:約2時間
公式のストアページには明記されていませんが、起動時から日本語でプレイ可能であり、タイトルも「カブボーイの冒険 ~税金払うなんてイヤだ!~」となっていました。
プレイ時間については、サクサク進めてストーリークリアまで約2時間でした。その後、すべての書類を集めたり、やりこみ要素を少しだけ触って、合計約3時間プレイしたところでこの記事を書いています。
感想:尺に対して濃すぎる内容
ユニークなキャラクター、セリフ回し、プロット、BGM、軽い謎解きとボス戦、新アイテムを使ったギミック、段々と世界が理解できてくる感覚、小ネタの数々、収集要素、やり込み要素。こう並べてみても、とても2~3時間でクリアしたとは思えないほど要素がびっしり詰まった作品でした。
個人的に印象的だったのは、軽快なノリと対照的なダークな世界観。タイトルからもわかるように、全体的にふざけたノリなのですが、描かれる世界観に意外と深みがあり、そのギャップにはゾクリとくるものがありました。するとまたユーモアが映え……この緊張と緩和のバランスが絶妙でした。
こういう短時間で終わる作品は、煙に巻くというか、あえて描ききらないで余韻を残すことを狙いがちです。しかし、本作は比較的開示するスタイルで、その点で潔いというか、ふざけたノリの作品にしては真摯だなぁと感じました。小ネタの数々もそうですが、クリエイターが楽しみながら熱意を持って取り組んでいたことが伝わってきました。
ザ・お使いゲー
とはいえ、めちゃくちゃ面白かったかというと、そうでもなかったですねー。Steamレビューでも言われていることですが、思っていた以上にお使いゲーでした。
Aが欲しい…お礼にBを
Bが欲しい…お礼にCを
Cが欲しい…
ずっとこれの繰り返しでした。
お使いゲーであっても、道中の楽しさがあれば十分だと思っています。ところが、本作の道中はただ両者間を往復するだけだったり、偶然拾ったアイテムを渡すだけだったりと、ギミックも何もない作業的な要素ばかりで、正直、退屈でした。序盤のダンジョンも障害物競争のようなスピード感で攻略できる難易度で、いくらなんでも簡単すぎて面白くありませんでした。
しかし、進むにつれて、ギミックからボスまで、次第に手応えが増してきて、特に終盤のラスト2つのボスを倒したときの達成感はめちゃくちゃ大きかったです。最後のほうでやっと楽しさを感じられた瞬間に終わってしまったので、もっと序盤から工夫があれば…と思うと残念ですね。せっかく世界観や言い回しなどの枝葉の部分は面白いのだから、ゲームプレイにもその魅力を活かしてほしかったなと思いました。
2~3時間のミニ冒険を楽しもう
良作か駄作かでいうと、確実に良作と言い切れるくらいのクオリティはあります。
ただし、先述の通り、あまりにも簡単すぎるため、深く没頭することは難しいかもしれません。一方で、易しい難易度と短いプレイ時間のゲームを探している人にはちょうどいいゲームだと思います。
ゲーム内のユーモアや世界観など、細かな要素は本当によく出来ています。もしそれらにハマれば、確実に思い出深い一作になることでしょう。
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