見た目重視かと思いきや…意外にしっかりとしたパズルゲーム【Tandem a Tale of Shadows】感想

4.5
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Epicで入手したTandem: a Tale of Shadows(タンデム:影の迷宮)の感想、レビューです。

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少女とテディベアの冒険

Tandem: a Tale of Shadows(タンデム:影の迷宮)はMonochrome(パリ)によるパズルプラットフォームアドベンチャー。

ストーリーは10歳の少女エマと偶然出会ったテディベアのフェントンが、行方不明の少年を探しに不思議な館の冒険へと繰り出すという話です。

開発元のMonochromeは、主にVRやARなどの3Dコンテンツに取り組んでおり、ゲーム専門のスタジオではありません。

パズルのクオリティはともかく、ビジュアル面に期待してプレイを始めました。

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視点を相互に切り替えて進めるパズル

←少女の視点 クマの視点→

ゲームシステムは少女とクマを相互に切り替えながら進むパズルプラットフォームです。

少女は上から見た視点で、クマは横スクロールカメラの視点で同じマップを攻略します。

クマは光のないエリアに入れない性質があり、そのため少女は暗い部屋の探索をしたり、光の道筋をつくったりして、クマが進むための道を整えます。

クマはジャンプアクションが可能で、少女が先に行けない危険地帯をジャンプで飛び越えていくことができます。

また上の画像のように、影を足場のように利用して高い場所に登ることもできます。

アクションの難易度は比較的簡単ですが、タイミングや時間制限があるギミックもあるので、一筋縄ではいかずやり直すことも多いです。

それでも、失敗しても直前からリトライできるという親切な設計なので、どれだけプレイが下手でも1ギミックずつ確実に進められプレイしていて気が楽でした。

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プレイ時間とインストールサイズ

1チャプターにつき8ステージくらいあるのが、全体で5チャプターあり、各チャプターをクリアするのに1時間ちょっとかかりました。それを5チャプターでクリア時間は約5時間半でした。

インストールサイズは7.67GB。動作はサクサク。

ストアページには記載がありませんでしたが、日本語対応済みでした。翻訳のクオリティも上々。

感想:パズルゲームとして合格点

素直に面白かった!

まず強調したいのが、パズルゲームとしてよく出来ているということ。ゲーム専門ではない会社ということで、正直なところ、ゲーム性に関してはまったく期待していなかったのですが普通に高クオリティでした。

こういうプラットフォームアクションとパズルを組み合わせたゲームは、アクション性が高すぎたり、同じようなギミックの繰り返しだったりすることが多いです。その点本作はアクションの難しさを感じつつも、つねにパズルのクオリティが上回っていて、「パズルゲームだな」と思える水準を維持していました。

パズルの難易度はちょうどよかった

パズルの難易度は簡単という評判でしたが、個人的には中の中の下くらいの、決して簡単すぎはしないぞってくらいの手応えでした。瞬間的に解けるポイントも多かったですが、一部のポイントではしばらく立ち止まって試行錯誤が必要でした。それでも長時間悩むことは基本なかったです。

各チャプター約1時間くらいでクリアでき、さらに1ステージの中でも1部屋ごとやドアごとに区切られているため、適度に息抜きしながら適度な集中力でパズルに挑むことができ、ストレスないプレイを楽しめました。

チャプター3のピンクキューブには苦労しました…

チャプターごとに時間を計っていたのですが、5チャプター均等に1時間ずつくらいだったのには驚きました。体感としては毎回新鮮さと歯応えを感じてのプレイだったので、これに加えて時間にも配慮が行き届いているとしたらすごいことです。

各チャプターの最後は大掛かりな仕掛けのステージとなっており、ただパズルを解いているだけなのに、ボス戦のような緊迫感があり、やり甲斐を感じました。

演出、ストーリーについて

ここだけ登場のゴースト…

いい意味で無駄が多かったですね。

パズルに直接関係ない、いわばただの飾りなのに、単なる装飾ではなく、細部にわたって工夫された動きや進行に合わせて変化するBGM、特徴的な効果音など、すべてが非常に高いクオリティで丁寧に作り込まれた作品という感じがしました。

隠し部屋

ストーリーはチャプター5で突然終幕を迎えるのですが、その結末については評価が分かれるところです。個人的な感想としては心が揺れ動いた時点で自分の負けだなと。素直に称賛する気持ちです。最終判断はぜひ自身でプレイして確かめてみてください。

唯一の不満というか、苦しかったところは、物を掴んで移動する操作ですね。デフォルトキーのE+WASDだと結構大変でした。すげー指が忙しかった。キーコマンドがいつでも変更可能なことはクリア後に知った……。

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