手描きのアートスタイルが特徴のパズルアクション【Out of Line】の感想

3.0
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雰囲気重視のパズルアクション

Out of Line(アウトオブライン)は2021年6月リリースの2Dパズルアクションゲームで、ポルトガルのゲームスタジオ、Nerd Monkeysの作品です。

特徴は、完全手描きで表現されたアートスタイルと、言葉による説明が一切ない解釈自由なストーリー。一応パズルアクションがメインですが、どちらかというと雰囲気重視のゲームと言えるでしょう。

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パズル+プラットフォームアクション

ゲームシステムは、足場をぴょんぴょん乗り移るジャンプアクションに適度なパズル要素が組み合わさったLIMBOスタイル。

本作独自のギミックとして槍投げがあります。この槍で足場を作ったり、スイッチを押したりするなど、多くの活用法があります。

パズルの難易度は低めですが、アクション操作はまあまあ要求され、時間制限やタイミング系のギミックもあるため、苦手な人は苦戦するかもしれません。操作性は標準的ですが、やや滑りがちで動きが鈍重な感じがしました。

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インストールサイズとプレイ時間

インストールサイズは1.32GBで、クリア時間は2時間半ほど。

他の人のプレイ履歴を調べても、1周クリアの目安は大体1時間半~4時間ほどでした。初見では気づきにくいコレクター要素があり、その実績解除のためにもう1周する人もいました。

感想:プレイ中はピンとこず…

手描きのアートスタイルに期待していたのですが、プレイ中は目が馴染むためか、正直あまりピンときませんでした。それでも、こうして記事を書くにあたってスクリーンショットを見直してみると、結構いい感じの絵が多いんですよね。

プレイ中はどちらかというと、画面の遷移だったり、キャラクターの仕草やリアクションだったりといった「動き」の方に注目が行きがちでした。動画と静止画による感性の違いみたいなのがあるのかなと。

世界観は正直よく理解できませんでした。機械が悪者のように描かれていることから、文明が自然を侵食するみたいなテーマがほのかに感じられましたが、全体的にそれほど壮大な感じはなかったです。道中の石碑も貴重な情報源でしたが、世界観というよりかは個人的な記録のような感じで、世界の謎というより、個人の生き様に焦点を当てた感じなのかと。協力、救済、復興といったポジティブな要素を強調したいんだろうなというのはなんとなく感じ取れました。

最後に「おお!」と驚くサプライズがありましたが、全体としてはよくわからない話だったというのが正直な感想ですね…。まあ、好きなように解釈してくれってゲームですからね。

パズルは息切れが早い

絵や世界観は枝葉の部分で、ゲームの主軸はアクションパズルです。ただ、このパズルのクオリティは残念ながら平均以下と言わざるを得ないでしょう。

槍投げのギミック自体は、このジャンルのゲームらしい可愛らしい要素で、アイディアはとても良いです。足場にしたり、スイッチを押したり、障害物を破壊したりと、単純ながらも工夫が凝らされていて、興味深く遊べました。

しかし、この槍の使い方のバリエーションが少なかったため、だんだんと飽きが強くなっていきました…。別に単純なギミックが悪いわけではなくて、同じギミックが続くのが苦痛でした。全体的に「足し算を学んだ後に、さらに複雑な足し算に挑む」みたいなパズルの発展の仕方で、手数は増えているけれど解法は同じというステージが続くので、パズルゲー特有の閃きによる感動をあまり味わえませんでした。

特に、槍をレバーにするギミックが登場してから、この傾向が顕著になり、進んでも進んでもレバー…レバー…でウンザリでした。もっとコンパクトなゲームでもよかったと思います。

総合:雰囲気が気に入った人に

雰囲気◎

アート◯

パズル△

世界観?

総合すると、ストーリーがやや理解しづらく、似たようなパズルが多い一方で、美しいグラフィックが魅力のゲームです。個人的な感想としては、ゲームの尺に対してパズルの難易度やバラエティがやや物足りなかったと感じましたが、ゲームの雰囲気が気に入った人や、パズルプラットフォームが好きなプレイヤーは一度プレイしてみる価値があるかもしれません。

Out of Line on Steam
A unique adventure game filled with beautiful puzzles all hand-drawn in an original 2D style . Out of Line follows the a...

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