前回のあらすじ
なんやかんやあって、ついにバルバトスとモビルアーマー（ハシュマル＆プルーマ）の戦いに。
バルバトスvsモビルアーマー
リミッター解除バルバトス。その戦いぶりは、野性的というか非理性的というか、とにかく人間離れしたものだった。それを操るミカヅキの性格も心なしか凶暴になっている？ ただ、いくらパワーアップしたとはいえ、相手はモビルアーマー。互いに死力を尽くしての戦いになった。最後は紙一重でミカヅキが刺し勝ったが、その代償は大きく、右目右腕に続いて右足（右半身）の感覚も失うことになった。
あまりに鮮烈な戦闘を目撃したマクギリスは、腐臭を一掃するバルバトスのような強さこそが人々を導くのだと再確認をし、ラスタルとの確執、親友の帰還などの諸問題に対して吹っ切れる。
一ヶ月後
ところで、このバルバトスの戦いぶりを含むモビルアーマーに関する事件の顛末は、すべからくマクマードに報告された。マクマードはオルガら鉄華団に対し比較的好意的であったが、火星の王云々とまで話が飛躍したことで、潮目が変わったとまでは言わないまでも、ピリピリしだしたようだ。微妙な立場のマクマードを察し、迷惑ならいつ手を切ってもらってもかまわないとオルガは盃を返上しようとするも、マクマードは、返上ではなく預かるという体でそれを受け取り、まだ愛想が尽きていないことを示した。
微妙な立場なのは、オルガの兄貴分のナゼもそうだ。鉄華団関連で名をあげたナゼは、すでに若頭候補になっているが、事の顛末次第ではその逆に振り切れることもありうる。そんなナゼはオルガに、生き急いでいるどころか、死に急いでいるようにみえるから気をつけろ（意訳）と忠告する。
オルガとミカヅキ
オルガが焦っているのは戦果を得られないからで、その戦果とは、他ならないミカヅキが安らかに過ごせる居場所である。しかし戦火は拡大するどころか、当のミカヅキに負担を背負わせ、今回の一件では、とうとうまともに歩けることすらできなくなった。部下に担がれて登場する主人公なんていただろうか。
落ち込むオルガとは対照的に、ミカヅキはあっけらかんとしていた。というのも、バルバトス（アラヤシキ接続）なしには走ることもできなくなったことで、自分のできることが限られ、クーデリアの大義なども重なって、戦うことに意義を見いだせるようになっていたからだ。それに、ミカヅキの夢はオルガの夢と同一なので、オルガが苦しむくらいなら自分が、という思いがあるのだろう。
身を滅ぼさんとする親友の意思と、それを守りたい自分の意思のどちらを尊重するかはそう簡単に答えられるものではない。オルガは親友の意思を尊重したが、残酷と言われても仕方ない。
その他
ミカヅキの見舞いに訪れたクーデリアとアトラ。元気づけようとする２人だったが、当のミカヅキがまったく落ち込んでいないことに気付き、逆に問題があるのではと嘆く。そこでアトラが提案したのは、クーデリアとミカヅキで子作りしたらいいというもの。どういうことだ！？ スッキリするためか？命の価値を知るためか？スッキリするためか？スッキリするためか？ いずれにせよ、悪くはない方法。
イオクの失態はラスタル派ですら庇いきれないものだった。ラスタル本人にも一喝され、切り捨てられる前になんとかしなければといきり立ったイオクが連絡した人物こそ、テイワズNo.2のジャスレイだった。ジャスレイはすでにラスタルにアクションをかけていたが、ラスタルは慎重な態度をとっていた。それに対しイオクは功を焦っているので、トントン拍子で話が進んでいくだろう。次の相手はジャスレイ＆イオクか。
感想
物理的にも精神的にも決着をつける回でしたね。
バルバトスの赤い眼光ですが、灯しているというより纏っているような感じでした。なびいている感じが中二っぽくて大好きです。
リミッター解除の代償は右半身でした。ここからあと１０話くらい、ラスボス戦も残っているというのにミカヅキの身体は大丈夫なんでしょうか。ミカヅキの一貫したオルガ愛といいますか、絆といいますか――は最初こそサイコパスってるなと思いましたけども、ここまでくると、尊敬の念を抱きますね。仲間から脱走の誘いを受けても不正よりかはと死刑を受け入れたソクラテスみたい。
変わらないミカヅキに懸念を抱くクーデリアとアトラのやり取りは、ついに来たか、という気持ちで観てました。いろいろと業を背負わせすぎなんだよな。
オルガの選択は難しいところ。テイワズなんかはモロだけど、このアニメの下地にあるのは任侠魂。それは不正を侵さない、筋を通す、あと自己犠牲精神。だからやっていることは別段おかしいことではない。ただ世知辛いなーってだけで。
来週は元旦なので当然休み。
再来週1/8は番組特番。今更新規層開拓するらしい。
1/15の17:00から通常放送
つまり本編は２回休みです。
良いお年を。
