鉄血のオルフェンズ39話「助言」のストーリー振り返りと感想。反鉄華団の動きが本格的に。外堀を埋められてきた。

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兄貴、死ぬのか?

タービンズ帰還

 指導役とかそんなんだったっけ。役目を終えたラフタ、アジー、エーコの3人が鉄華団を去ることになりました。ラフタとアキヒロの仲は進展せず……アキヒロにとってラフタは普通にただの恩人って感じ。

新OP

 オープニングが新しくなった! これは2期が後半に入ったということと、最後のオープニングだということを意味している。

 で、そのOPだけど、正直あんまり目新しい要素はなくて、考察的にはつまらなかった。もうこれは今のメンバーだけで完走しますよってことなんだろうね。結局4つの経済圏はアーブラウ以外どこも目立たなかったな。

 印象に残ったのは二箇所。一つ目はオルガに担がれたミカヅキ。歩かない主人公って……担がれる主人公って……不謹慎だけど変な笑いがでた。二つ目は象徴的に描かれたヒガンバナ。前のOPは雑草魂とばかりに不毛な大地に雑草がピョンと伸びているのが、しぶとさとか反骨精神とかといったものを感じさせた。それに対し今度はヒガンバナとは。少なくとも吉兆ではない。

情熱』『独立』『再会』『あきらめ』『転生』『悲しい思い出』『思うはあなた一人』『また会う日を楽しみに』

引用:彼岸花(曼珠沙華/ヒガンバナ)とは?花言葉や別名の意味は? – horti 〜ホルティ〜

 もっと他にみるべきところがあったかもしれない。次はもっと気合いれてみるぞ。

ジャスレイの返答

 反鉄華団で協調できるイオクとジャスレイ。ここで反鉄華団の動きを振り返る。まず最初に行動したのはジャスレイ。鉄華団の後ろ盾にマクギリスがいることを気にかけて、同じギャラルホルンの権力者であるラスタルに協力要請を送るが、ラスタルは慎重な態度を崩さない。そして今度はイオクからジャスレイにアクションをかける、ってのが前回まで。

 このイオクからの打倒鉄華団の要請にジャスレイの返答は意外にも否定的。なぜなら「もっといい方法がある」から。それは鉄華団を直接叩くのではなく、後ろで暗躍するタービンズを狙い撃つというものだった。

子はかすがい

 前回唐突だった「子供をつくって」とのアトラからクーデリアへのお願い。その2人が今度は別のところでそのことを回想するかたちで、この発言の真意が明らかになりました。
 アトラは女将さんから、「子はかすがい(鎹)」だという話を聞かされたという。それによると、当時女将さんの旦那さんがフラフラしていたとき、お腹に子供がいたからつなぎとめることができたのだという。だから「子はかすがい」だという話。

子供への愛情から夫婦の仲がなごやかになり、縁がつなぎ保たれることのたとえ

引用:子は鎹 – Wikipedia

  今のミカヅキも、当時の女将さんの旦那さんと同じようにフラフラしている。それをつなぎとめなければならない→子供をつくろうという理屈。なぜ自分じゃなくてクーデリアなのかというと、ミカヅキはすごすぎて自分と釣り合わないからだという。それに対し、クーデリアはアトラはすごいと。アトラがくれたミサンガ(だよね?)がいつもアトラとつながっていることを思い出させてくれるし、その感情はミカヅキも同じだろうと。この励ましに開き直ったアトラは、どちらがつなぎとめても恨みっこなしだと、子作り戦線に名乗りをあげた。

タービンズの過去

 ラフタたちが、何やら訳ありで帰ってきたことを察したタービンズの姉御ことアミダ。ナゼと2人でラフタの門出についての話題になり、それはまるで我が子を送り出す親のようで、2人もまた娘の成長、もといタービンズの昔話に花を咲かせるのだった。

 ナゼとアミダが初めて出会ったとき、ナゼは運び屋、アミダは傭兵だった。ナゼはアミダの強さに、アミダはナゼの女の扱いに惹かれ、2人はすぐに深い関係になった。
 アミダの過去はその体に刻まれていた。当時、行き場をなくした女達は「長期航路の輸送業務」というところに送られるのが常だった。そこは最悪の終着点の1つと呼ばれる過酷な環境だった。ナゼはその女達を名義上の妻にすることで救い出し、それがタービンズの始まりになった。そしてテイワズの傘下にはいったタービンズは、木星・地球間の輸送業務をとりまとめ、「長期航路の輸送業務」という根本を断ち切った。構成員は5万人を超え、その成果はマクマードにも気に入られ、テイワズでも登りつめた。

 タービンズの成長は女のおかげ、というのは自他ともに認めるところだが、いつかナゼ自身がオルガに語ったように、その構成員たちは、ただの女、ただの仲間ではなくて、家族と呼べる人々になっていた。まだ家族を知らなかった当時の自分たちと今のオルガに重なるものを感じ、それが贔屓につながっているとナゼは語る。

 そんな、2人が昔話をして感傷的になっているところに突然の警報。タービンズの輸送班と事務所にギャラルホルンの強制捜査が入ったとの緊急連絡だった。

ダインスレイヴ

 ガサ入れがあったというのは代表のマクマードのところにもすぐに入った。当初こそただの嫌がらせだろうと柔らかい表情のマクマードだったが、ダインスレイヴが見つかったと聞いて表情が一変する。

 ダインスレイヴとは、旧時代(厄災戦)の兵器で、MSの装甲すら貫く過剰な攻撃力ゆえに所持が禁止されている大型レールガンのことである。対MA戦でハシュマルとプルーマとの分断に役立ったフラウロスの砲撃がそれだった。あの時のマクギリスの驚きは、威力だけではなく、禁止兵器(特殊弾だったのでグレーだが)が使われたことに対してだったのかもしれない。

 もちろん、タービンズがそんなリスクを負っているわけもなく、これはイオクの策略だった。これは独断行動だったが、普通にラスタルに筒抜け。ラスタルはヴィダールとともにイオクの才能の無駄遣いに呆れる。人望はあるんだ人望は……。

 対応に困ったのはマクギリス。
 倉庫から謎の持ち出しがあったことから、誰がどういう意図で行ったかはすぐに察しがついた。しかしガサ入れはアリアンロッドの通常業務の範囲内だから、地球外縁軌道統制統合艦隊は出動できない。モビルアーマー、モビルスーツの覚醒に続き、ダインスレイヴ。変革を望むマクギリスにとって、旧時代の兵器が躍動を始めた今がその時だと判断。ついにラスボス・マクギリスが組織的行動を開始するときがきた。

 突然に指名手配犯となったナゼは、秘密航路、さらには看板をだしていない事務所も抑えられたことから内部告発だと確信。
 オルガからの通信に「おまえは家族じゃない」と突き放し救援を断る。鉄華団を、自分の家族だけを守れと、その「助言」はまるで遺言のようだった。

感想

 たった2週間休みというだけなのに、数ヶ月ぶりにみた感じ。まあ、年越してるしな。先週の特番どうだったんですかね。

 今回、まあモビルアーマー編が一件落着したこともあるんだろうけど、大きく動き出す回でした。この作品、ここにきて、というか2期に入ってから脚本にシリーズ構成の岡田麿里さんが入ることが多くなりました。今回もそうです。1期は24話やって10回クレジットされているのですが、2期はまだ11~12話ほど残してる段階ですでに10回クレジットされています。2期が妙に面白い、ドラマチックだなーと思ったのはこういうところにもあったのかなーと。

 久しぶりの記事でかなり長くなってしまったので、その他思ったことは以下箇条書きで。
 ・ミカヅキ、アラヤシキ接続したまま飯食ってる。一応これで普通になるな。
 ・ラスタルはヴィダールの事情を知っている。マスクをとったら……というのが比喩でなければガエリオの顔面はまだ残っているのかな。
 ・ガエリオはジョーカーになるかもしれない
 ・アラヤシキ接続のコードをアトラは子作りの流れもあってへその緒と表現。あえて深読みすると、へその緒はいずれ切られる運命にある=ミカヅキかバルバトスのどちらかが逝く。
 ・フェミニストじゃないけど、女を人でなしみたいに扱うのはともかく、女らしく扱うってのは今の時代きわどいところ。
 ・女について語るところはZガンダム思い出した。女を道具みたいに扱ってーみたいな

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