ペイル社とシンセー公社を買収合併して、株式会社ガンダムを設立するはずだったが?
ガンダム社設立の準備
株式会社ガンダム社は地球寮で設立され、社員は当然地球寮の生徒。しかし、具体的な事業内容はまだない。会社としての方向性を定めるのに重点を置いた回だった。
ガンダムを取り扱うということは、人殺しの道具を売るということ。学生だし、気乗りしなくて当然か。加えて地球寮のアーシアン的には、スペーシアンに兵器を売るのも嫌だし、「戦争孤児」とか、「地球がまた戦場になる」といった声もあがった。
→わりと近年地球を舞台に戦争があった?
エアリアルのデータ
エアリアルのデータをもらうため、再びスレッタ・ミオリネ・プロスペラの顔合わせ。プロスペラはあっけなくエアリアルのデータを渡す。ただ、ガンドフォーマットの基礎部分はわかっていないことが多く、量産化は現時点で無理という話。どうやって生まれたのかね。
そしてまた、スレッタとエアリアルをひとまとめに「愛しの娘たちよ」と。露骨になってきた。
スレッタは顔合わせ当初は下を向いて不信感を募らせている様子だったが、プロスペラの弁舌ですぐに態度を転換。簡単に懐柔されすぎて逆に怖くなる。ミオリネは苦い顔でそれを眺めるだけだったが、そろそろおかしいぞ?と気付き始めた頃合いかな。プロスペラのCV.能登さんのわざとらしい演技もうまいね。
シャディクの狙い
シャディクはミオリネが言うにはグラスレーの施設で育った孤児だという。だから親父の指示に対してYESマンなところがある。
本作に珍しく親子仲が悪くないキャラクターだと思っていた。が、今回描かれた様子だと、シャディク自身は窮屈な思いを抱いているようだ。グエルに負かして欲しかったみたいなことを言ってみたり、ミオリネと共同提出した企画コンペのことを懐かしんでみたりと、現状打破と自由な意志決定を欲している素振りだ。
親父のグラスレー社CEOサリウスは、ガンダムを根絶やしにするべきという考えだが、それについてシャディク自身は、視野も思想も狭いと考えていて、ガンダム自体に大きな可能性を感じている。
ガンダム社を引き受ける代わりに、結婚という提案をミオリネにしたが、当然断られて…。じゃあどう動くかってのが次回。
ガンドの理想とミオリネの決断
ファラクトの開発者であり、魔女の生き残りでもあるベルメリアによると、ガンドの理想というのがあるらしい。
そもそもガンドとは、人類が宇宙空間に進出することで生じた障害を克服するための医療技術として研究されていたものだった。つまり、研究者の唱えるガンドの理想とは、ガンドを使った医療技術を完成させて世に広めること。
この事実を受けて、ミオリネはガンダム社の事業を以下のようにまとめた。
- 相手を問わずに兵器として売る
- 医療技術として世に広める
これで社員も納得できる大義名分ができたし、設立だー!
→新技術安全性の証明がないから不認可
…つづく。
感想
ガンド医療か。プロローグでもそういうワードがあったかも。ただそこまで大きな夢のように思えなかったから聞き流してた。普通の義手と何が違うの?って話ですよ。どのあたりが革新的なのかがよくわからない。ガンドでないと救えない事例がこれから出てくるのかな。
デリングがガンダムを否定するのは、最初は軍事独占的な思惑があると思っていたが、そうじゃないかも。デリングの妻(ミオリネの母)は、まだ死因は明らかになってないけど、早逝なのは間違いなく、ガンド医療でしくじりがあったのかなーと。もしかしたら初出プロローグでOPにも毎回出てくる脊髄あたりにガンド埋設されている女性が当人ってこともある。
プロスペラ側からすると、とても人類のために技術を広めるって感じではないんだよな。やっぱり復讐ってのが第一にあって、広めることでなにか問題が生じる要因が、まだ何かあるんだと思う。
いろいろあったけど、今回のハイライトは「わり、ゴミ捨て場かと思った」
いろいろと酷いシーンで、笑うどころかリアルで吹き出しちゃったよ。手のひら返しっぷりもそうだし、グエルを探すために野外歩きまわっていたことを思うとね…。ラスボスはこのモブたちの邪悪さ超えられるか。水星の魔女のモブの素行の悪さにハマりつつあるわ…。
今更気付いたけど、ミオリネとスレッタの両方にタイトルロゴの「の」のようなアホ毛があるな。この2人が姉妹ってことはないと思うけど、物語的にも同格として描かれているってことだろうね。
次回はシャディクとの決闘かね。しかしシャディクはガンダムにウェルカムなわけだし競合要素ないんだよな。普通に一緒にガンダム広めようぜでいいんだからさ。やっぱり親父の手前、決闘で負けたから従わざるを得ないという建前が欲しいのかな。
今回も面白かった。次回も楽しみ。
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