おとなしめの回でした。
インキュベーションパーティ
エランがこない。学園にもこない。
そこで、スレッタたちは御三家も参加するだろうベネリットグループのインキュベーションパーティに参加することに。インキュベーションパーティというのは、新規事業立ち上げ支援パーティのこと。事業を起こしたい人が大勢の前でプレゼンをして手っ取り早く資金を得られる仕組みとなっている。
パーティは15thってなってたな。ミオリネスレッタと同い年くらいか。
ミオリネとプロスペラ
ベネリットグループのパーティというわけで、スレッタの母親のプロスペラもパーティに参加していた。これまで電話のみでの絡みだったから、直接会うのは初。プロスペラの付き添いの男性はゴダイさんといって、スレッタとは顔なじみらしい。
問題は、審問会(魔女裁判)以来のミオリネとプロスペラ。とても和やかという感じではない。演出もサスペンス的で、表向き友好的だけど、互いに腹を探り合うという緊張感のあるシーンだった。父親を信用していないというミオリネに、親父の力使いまくってるやんとプロスペラの至極真っ当な指摘がクリティカルヒットしていたね。現状プロスペラのほうが何枚も上手のようだ。
この2人の会話から、21年前の事件がヴァナディース事件と確定。この事件をきっかけにデリングは成り上がった。
エランとペイル社ステージ
ミオリネとプロスペラが話している間、席を外したスレッタはエランと再会する。
オリジナルエランとしては、探しにこられ続けるのは面倒だし、スペアもまだ時間がかかるから、自ら出てきたというわけだ。オリジナルのエランは不遜な感じで気に入らないね。いつか痛い目合いそう。でも今回はスレッタの前では完璧な振る舞いだった。
ガンダムに反応するのはガンダムだけ
エランが出てきたのは他の目的もあった。それはペイル社のステージにスレッタを招くこと。
スレッタは逃げ場のない状況で、前回の決闘で起きたこと(共振?)を証言してしまう。この証言を皮切りにエアリアルはガンダムだと吊るし上げが始まった。ペイル社自身もガンドフォーマットを使っていたことを認め、ガンダムはガンダムにしか反応しないんだから、間違いないと。で、反省して私たちもガンダム研究やめるから、シン・セー公社もガンダムやめようね、という主張。
ペイル社CEOの思惑としては、おそらく、他も研究してるところがあるかもしれないから調べようねー特にデリングさん、あれ?デリングさん…というシナリオだったんだと思う。
グラスレー社CEOのサリウス(シャディク父)には事前に話を通しているシーンが描かれていたし、ジェターク社のヴィム(グエル父)は息子ラウダを使ってプロスペラを会場から遠ざけるというアシストをしていた。
つまり、御三家が手を組んで、ベネリットグループ総裁デリングの鼻を明かしてやろうという陰謀に、スレッタが利用されたのだった。
株式会社ガンダム
そこに出てきたのがミオリネ。彼女の話を要約すると、
スレッタはピンピンしている。ガンダムは別に危険じゃない。ペイル社のファラクト部門とシン・セーを買収合併して、その安全性を証明する会社「株式会社ガンダム」を設立します。
いやいや、ガンダム社がパワーワードすぎる。インキュベーションパーティならではの切り返しといえるかもしれないが、斜め上の展開!!
しかしミオリネ自体に力はないため、賛同者はいない。ミオリネは父デリングに頭を下げて支援を頼む。デリングは意外にもケロッと認める。目標金額のたった3%だが、デリングが動いたことで次々と追従者が現れ、事業成立となった。父親を全拒否するだけではたどり着けなかった答えだと思うと、プロスペラはあえて挑発的なことを言ったのかもしれない。
御三家の陰謀的にはガンダム許可の方向に行ったから良かったといえば良かった。
印象的なセリフ
「お前が考えている以上にガンダムの呪いは重い」
ミオリネに対してデリング
デリングとしてはガンドフォーマット解禁はいずれ…という思いがあったのかも。単に生命倫理の問題だけじゃないかもしれないなー。もしかしたら母親の死もガンダム絡みなのかもしれないとふと思った。
「娘たちを任せられますわ」
ミオリネに対してプロスペラ
スレッタとエアリアルのことだけど、普通に「スレッタとエアリアル」でいいところを「娘たち」というのが不自然。エアリアルのことを娘扱いするのは今回が2回目。前回考察したスレッタ2人(or姉妹)説がだんだんと信憑性増してきたかな。
「エアリアルはガンダム」
プロスペラ
またプロスペラ。スレッタの「エアリアルはガンダムじゃないよね?」に対して、隠しててゴメンと一言。些細な出来事のようにあっけらかんと答えるところがうまいし、ずるいな。
感想
ミオリネ回だった。
親父をあーだこーだいっても、親父に食わせてもらっているわけで、そこをプロスペラにつかれて軽く狼狽しているシーンが良かった。ミオリネの未熟さと負けん気が同時に表れていて、少年漫画の主人公って感じだった。ミオリネのすごいところは、そうした試練をすぐに超えていけるところだね。展開が早いのもあるけど、前向きな人間は見ていて爽快。デリングに駆け寄るシーンで靴を脱いだのは、なりふり構ってられないほど急いでいるってのもあるし、履かせてもらった下駄を脱ぐという意図的な演出のようにも見えた。
対プロスペラに関しては、穏やかじゃなかったね~。ますます因縁深くなりそうな気配がする。これに関しては、エアリアルがガンダムだと知ったスレッタがどんな反応するのかが気になる。
その他気になった点
- エランの正体について
- 微塵も不審な素振りなし(バレるのはもっと後?)
- シャディクとミオリネの過去
- 子供の頃からの顔なじみ「変わったよ残念だ」←どういう意味だ
- シャディクとニカの絡み
- 前回どうもみたいな、そんなのあったっけ?
- ヴィムとプロスペラの再取引について
- ヴィムはまた1人だけ先んじようとしている可能性
前回あれだけ作画を頑張ったからか、今回は戦闘もなくて絵的には地味だった。まあ確実に話は進んでいるし、小さい波があちこちで起こり始めた、ターニングポイントにもなりそうな回だったんじゃないかな。次回も楽しみだ。
コメント