4月9日から新シーズンが始まる…!
なかなか観る気分になれなくて、気が付いたらシーズン2が始まりそう。そろそろ観ねば。
今回は前情報を一切抜きで楽しもうと思う。
- 水星の魔女がどういう意味か
- どういう話なのか
- なんで第1話じゃなくてプロローグなのか
これらのことはまったく知らない。アマプラにあったから観てみたというだけ。
ワードや名前を正確に記述するため公式HPとWikipediaは見る。
観終わった第一印象
ふざけゼロの超シリアス
すっごいシリアスな感じですねー。鉄血のオルフェンズもまあシリアスでしたが、シリアスな笑いというか、かわいげあるところありました。プロローグでこれだと、水星の魔女はかなり笑えない展開になりそうです。今回出てきた4歳の女の子エリー、これが主人公になると思いますが、ハッピバースデーとともに父親爆死という、この先の苦難が思いやられる衝撃的な始まりとなりました。
固有名詞モリモリ
人物名は仕方ないとして、知らないワードがポンポン出てきてちょっと困惑しました。そのためのプロローグだったのかもしれませんが。観終わってから公式サイトでワードを調べてますけど、1番大事なのはガンドという技術だけですね。
戦闘はいきなりレベル高い
最初の戦闘シーンにしては、武装が本格的で驚きました。パーメットなどという掛け声とともに自動照準みたいなミサイル、後述しますが主人公の機体はいきなりフィンファンネルみたいな攻撃をしていましたね。すでにそのレベルに武装があるとすれば、戦闘シーンはずっと無双になりそうな感じがするんだけどどうだろう?
ストーリーについて
プロローグの大まかな流れとしては、
主人公はエリーという女の子
ガンドという技術を軍事転用したガンダムがやばい
オックスアース社(主人公のパパママ)「動かねぇ」
モビルスーツ開発評議会「やばいから制圧します」
主人公「なぜか動かせました」
パパ爆死、ママとともに離脱
主人公エリーという女の子
おそらく主人公はエリーという太い眉毛がチャーミングな女の子。自分のことをエリクトサマヤって言ってたけど、これが本名でエリーは愛称かな。プロローグは、この子の幼女時代を描いた前日譚ということでしょう。母も父もオックスアース社というところで働いていて、ガンダムが身近にありました。
GUND(ガンド)という技術
この作品のおそらくキーとなるのが、GUND(ガンド)という技術。このGUNDとは「宇宙での身体機能補助を目的とした医療技術」というものらしい。
主人公の母が使っていたような義手や、カートゥーンのようなでっかい手、脊髄に繋がれて脈動しているGUNDもあった。撫でるだけで身体に馴染んでいったり、脈動する様子はまるで生きている機械のようだった。
ただ、データストームと呼ばれる副作用?のようなものがあり、頬のあたりに赤いプリント配線のような紋様が浮かび上がっていた。GUNDという装置と繋がりすぎると良くない弊害があるようだ。GUNDを無理に使用した主人公の父はやばめの過呼吸に陥っていた。生命倫理的に問題がある云々という話もありました。夢のような技術だけど、リスクがあると。
動かないガンダム
GUNDは、ヴァナディース財団がもともと研究していた技術で、それをオックスアース社が買収して軍用化してできたのがガンダムルブリスというものらしい。
しかしこのガンダム動かない。
冒頭にエルノラが実験していたときに「健全性が~」みたいなことを言ってたけど、これはGUNDの副作用的なものを考慮した安全実験みたいなものだろうか? あるいは別の機能を試していたとか? そもそも動かない兵器を作った意味がわからないし、謎多き機体ですね。
モビルスーツ開発評議会「やばいから制圧します」
ガンダム、もとよりGUND技術はヤバいから制圧する、という流れでした。
オックスアース社側で戦っていた人物が「スペーシアン」、モビルスーツ開発評議会の人物が「アーシアン風情」と言っていたことから、ガンダムシリーズあるあるの地球に住む人と宇宙に住む人との対立がありそう。
その対立関係を前提とすると、GUND技術によって軍事バランスに不均衡が生じると考えたスペーシアン側の組織が積極的予防策として軍事行動に出たと考えられる。
主人公「なぜか動かせました」
ガンダムを開発、というかGUND技術をおそらく発明したであろう人物が「カルド先生」なる女性。その先生の手によってコクピットに乗せられて知らぬ間に認証を受けたエリー。
生命倫理の問題もあるリスクの高い兵器に4歳の女の子を乗せるというのは、道義的にどうかなと思ったが、カルド先生の真意はまた別のところにあるのだろう。それについては後述。
エリーを認証して動き出したガンダムは、自動戦闘で相手を凌駕。これまでのガンダム作品でよくあった精神で兵器を精密操縦するというより、まるっきり手放しの自動運転のような感じだった。なるほど今回のガンダムのテーマは人工知能とかそっち方面かもしれない。
データストーム?がエリーの場合、両頬と両眉の4箇所が青く染まっていたのは主人公補正か、ガンダム特有のものか、そこも謎だし不気味だった。
戦場を離脱
戦闘で相手を凌駕しても、使いこなしているわけではなく、追い詰められたエリーを父親がカミカゼ的に救い、その間に母と娘は離脱…というところでプロローグ完。
いろいろ考察
スペーシアンとアーシアン
ガンダムシリーズあるあるの、地球に住む人と宇宙に住む人の対立がまずありそう。スペーシアンという言葉は宇宙世紀シリーズでいうスペースノイドみたいなものかな? 評議会の人間がオックスアース社を指してアーシアン風情と言っていた。これがスペースノイドかな。だとすると、エリーの父親母親がいた組織は地球寄りの組織だったのかもしれない。オックス「アース」だもんね。
この地球と宇宙の対立は、人権的なものか、政治思想的なものか、利権的なものかはこれから見えてくるとして、主人公はおそらくアーシアン側(地球にルーツを持つ人間)としてどのように振る舞うのかが注目だ。
「すべてのガンダムを否定します」という文言が妙に引っかかったな。1番最初の話として、これまでのガンダムシリーズの否定とか? 考えすぎかな。
プロローグ後の主人公の成長はどうなる
今後の展開は、普通に考えると、ガンダムルブリスを使った、エルノラとエリーの復讐劇になりそう。おそらく動かせるのは主人公のエリーだけなので、エルノラがエリーにどのような教育をするのかが気になる。復讐マシーンのような戦闘狂の冷血人間になるかもしれないし、あるいは完全に断ち切って普通の少女になっているかもしれない。父親が爆死してもなお純粋さを見せていた彼女がどんな人間に成長しているかが次の楽しみ。いずれにせよ主人公なんだからガンダムに乗るのは確定なんだけど。
復讐の相手はモビルスーツ開発評議会、特に監査組織カテドラルの統括代表デリングだろう。評議会からは下っ端的な扱いを受けていたが、主人公が成長した頃には政治的に大物になっているはず。こいつがラスボスなのは確定だろう。それよりもデリングが指示を出していた部隊の船に魔女のロゴがプリントされていたのが気になる。こっちが魔女なのか?水星要素はまだない。
GUND(ガンド)の本来の目的
この作品は「ガンドとは何か」というのが最大のポイントになりそうだ。なぜ動作するのか、なぜ未来につながるのか。なぜガンダム(兵器)にしたのか。なぜ先生はエリーをガンダムに乗せたのか、認証されたのはなぜか。
普通に考えると、エリーが話しかけて心を開いたような描写に見えたのと、自動戦闘という特徴からいって、心を持った「人工知能」みたいなものだと思うんだけどな。あとは人体によく馴染むことから、機械を通して共感を広げていきましょう!みたいな共感ツールとしての側面とか。パパの最後のハッピバースデー通信が周辺に広がったのは逆シャアのサイコフレームに似ていると思った。
感想
ガンドという技術を未来に生かすために、託された、背負わされたということがわかる前日譚でした。最初にも書きましたが、思っていた以上にシリアスなストーリーでしたね。これから先容赦なく人が死んでいきそうな雰囲気がプンプンするぞ…。
わけわからないけど、なんか熱いな!という気持ちになれました。冒頭のタイトルロゴが出るタイミングはジブリ的な牧歌的な雰囲気を感じられて、気楽に観られそうだなーと思っていたのに「ハッピバースデー」ですからね。すごいジェットコースターだった。
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