主人公はポテト(Potato)らしいので、タイトルの読み方は多分ブロテト(Brotato)で合っていそう。
作品名 | Brotato |
開発 | Blobfish(スイス) |
リリース日 | 2023年6月23日 |
ジャンル | ローグライク、シューティング、SF |
価格 | 580円(Steam) |
対応プラットフォーム | PC(Steam、Epic Games) PlayStation4&5/Xbox OneX/Switch/ App Store/Google Play Store |
日本語対応 | あり |
インストールサイズ | 約175.4MB |
Steam評価 | 圧倒的に好評(96%) |
プレイ時間 | 約6時間半 |
- Qどんなゲーム?
- A
ビルド幅が広い、お手軽シューティング
いわゆる『Vampire Survivors(ヴァンサバ)』ライクのシューティングで、プレイ感は似ていますが、独自要素がいくつかあります。
- 方向キーのみで操作できるお手軽さ
- ヴァンサバと同じく、武器は自動発射されるため、プレイヤーは移動に集中するだけで大丈夫。プレイ中に使うのは決定キーと方向キーだけ。
- ゲームスピードはヴァンサバより速めですが、一般的な弾幕シューティングと比べるとかなりライトな部類に入ります。慣れてしまえば、片手で頬杖をつきながら遊べるほど気軽にプレイできます。
- ウェーブ制
- 1ウェーブあたり20~90秒ほどで終わり、各ウェーブ後に強化タイミング。
- ゲーム全体で20ウェーブあるため、19回もの強化のチャンスがあります。
- 狭いステージ
- ヴァンサバは広大なステージですが、『Brotato』ではフィールドがかなり狭いです。
- 逃げ道が少ない反面、敵との距離が近く、次々と戦えることがメリットになっています。
- 強化ポイントが多岐にわたる
- こちらについては、後ほど詳しく。
感想:最初の印象は「ちょっと速いな」
敵の移動速度がヴァンサバより速く、ステージも狭いため、逃げるのが大変だな~と。
次に「敵多いな」
敵集団を振り切れないうえ、次から次へと湧いてきます。実はこれが大変なようで楽しいポイント。持て余す時間がないので1ウェーブがとても濃密だし、ドロップも増えてウマウマ。
湧き場所が事前に✕マークで示される。待機してまとめてリス狩りするのがすごく爽快。
特に感心したのは、ウェーブごとに敵の湧き方が変わること。
ランダムに湧くこともあれば、一箇所に集中して湧くこともあり、この変化があることでプレイして飽きません。
で、「強化多いな」
ウェーブが終わるたびに、敵を倒して手に入れたお金で買い物ができるのですが、この強化フェーズの項目の充実っぷりがすごい!
例えば、武器。ナイフやサブマシンガン、魔法など、さまざまな武器が用意されています。武器は最大6個までしか所持できませんが、武器同士を合成して上位ティアに進化させることができるので、
「低ティアを集めて次回以降の合成を狙う」
とか
「種類がバラバラでも上位ティアで固める」
といった戦略的な判断も必要になってきます。
武器以外のアイテムも豊富で、レアリティの概念があるのが面白いです。ローグライクゲームらしく、アイテムを拾う楽しさを味わえます。
強敵を倒すと高確率でレアアイテムがドロップ。その効果は尖ったものが多く、他のゲームでいうユニークアイテムのような感じ。倒すのが大変だった強敵のドロップで劇的に強化されるのは、努力と報酬の釣り合い的にも納得感があって、個人的にも大好きなバランスです。
また、個人的に好みだったのが、アイテム取得画面でステータスが常に表示されていること。現在の強化状況を確認しながら、「バランスを取るか」「特化させるか」の見極めがしやすいです。
序盤は「ステータス+1」といった微々たる効果のアイテムしか買えませんが、それでも顕著に強化の変化を感じられるくらい、敵のレベリングバランスが絶妙。「そのアイテムをピックする意味」にしっかり裏付けを感じられ、選択を失敗したときにも納得感があります。
難易度はキャラやビルド次第ですかね。そう、キャラ。
「キャラ多くね?」
ゲーム開始前にキャラと難易度を選ぶのですが、そのキャラ数がめっちゃ多いです。DLCなしでもこのボリュームは驚き。キャラごとに補正が大きく、銃特化だとかタレット特化など、特化ビルド前提のキャラが多い傾向。個人的には、ビルドを自分で考えるのが少し面倒なので、最初から方向性を示してくれる仕様はありがたく感じました。
全体的な味付けとしては、「花開いたらすごいけども、準備が大変」みたいなキャラが多く、うまくビルドが成立したときは、クリアとはまた別の満足感があります。
ローグライクとしてはこっちのほうが好き
わりと面白い!
シューティング版無双シリーズみたいなプレイ感で、ワラワラ湧いてくる雑魚敵をお手軽操作で一掃し、時々現れるボスには少し歯ごたえがある、というバランスが絶妙。
また、アイテム数が多く、微細な上昇でも効果を実感しやすいのが好み。どのアイテムにも活用価値があり、コツコツ強化していく楽しみを味わえるだけでなく、劇的な変化をもたらすような特別なアイテムの存在も熱い。
難易度もちょうど良く、被弾が多くては勝てないし、ビルドもある程度統一感が求められます。でもそれくらいで、基本的には気楽にプレイできるのが良いところです。1プレイの時間も20~40分程度とコンパクトなので、空き時間や手が少し暇なときに遊ぶのには最適だと思います。
一方で残念な点としては、ヴァンサバにも通じることですが、操作が簡単な分、上達の天井が近く、操作面でのやりがいは少なめです。また、ビルドも多彩なようで結局は武器やアイテムを特定属性に偏らせるだけで、攻略の方向性はどのビルドも似通ってしまうところがやや単調に感じました。あと全体的にデザイン面が個人的にはあまり好みではありませんでした。
最大の魅力は価格の安さだと思います。本家リスペクト。ボリュームを考えるとコストパフォーマンスは抜群。興味がある人はぜひ~。
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