鉄血のオルフェンズ16話「フミタン・アドモス」のストーリー振り返りと感想。反乱勃発。フミタンの真意は…。

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最近知って驚いたこと。

クーデリアを演じている声優さん、遊戯王5dsの龍可もやってる人だった。

5dsは熱さとシリアスな笑いが絶妙で面白かった。

16話はサブタイトルのとおり、

フミタンの回でしたが、クーデリアの回でもあった。

主なポイントは

・フミタンとクーデリアの過去

・緊張と爆発

・革命の絵

フミタンとクーデリアの過去

前回マクギリスによってノブリスとのつながりを暴露されたフミタンは、クーデリアの前から姿を消した。

クーデリアは声を張り上げてフミタンを一生懸命に探すが、実は似たようなことが過去にもあった。

幼い頃のクーデリアは「HISTORY OF REVOLUTION(革命の歴史)」という本を読んでいた。

革命欲というのか、そのような存在への憧れを子供ながらに持っていたんだと思う。

フミタンはそれが気に入らなかった。

何も知らない子供が…。

どんな希望の目も現実を知ると曇ってしまう。

どうせ絶望するなら知らないほうがマシ…。

フミタンは現実をみせるために幼いクーデリアを火星のスラム街に連れて行く(もしくは連れだされた?)。

そこのある一角に女の子がうずくまっていた。

その場限りの施しはやめるべきだというフミタンの忠告を無視しクーデリアはその子に飴を与えた。

すると次々乞食が集まってくる。

その光景に圧倒されたクーデリアは、一瞬にして現実を理解し、そこから逃げ出してしまった。

気が付くとフミタンの姿も消え、スラム街にひとりぼっちになっていた。

声を張り上げてフミタンを探す。その様子は現在と同じだ。

ある程度経ってからフミタンは自ら姿を現すと、クーデリアは自らの自惚れを謝り泣きじゃくる。

やれやれといった様子でクーデリアを抱きしめるその姿は

主人と付き人以上の関係にみえる。

フミタンはドルト3から抜け出す宇宙船の中で過去の出来事を思い出していたが、

ドルト3からの出港が一時的に止められることになり思い出話から覚めた。

緊張と爆発

にらみ合い

組合によるドルト本社(ギャラルホルン)への反乱は

予想よりも平和的な抗議だった。

銃を携えモビルワーカーを動員しているが、

組合リーダーであるナポナは

武力ではギャラルホルンにはかなわないと自覚していて

交渉での決着を望んでいる。

武力衝突を望む下々の声があることを承知しながら、

彼らを納得させるために、交渉が可能であることをみせることが重要だと確信している。

一方、ドルト本社(ギャラルホルン)としては交渉する気は一切なく、武装反乱も恐るるに足らず。

むしろ勝手に暴発してもらったほうが、鎮圧の名のもとに成敗できて好都合だと考えている。

本社内部ではビスケットの兄でありスラム出身のサヴァランが

組合と交渉するよう必死に働きかけをしていた。

彼こそがナポナの最後の希望だったが会社には最後まで聞く耳を持ってもらえなかった。

爆発と虐殺

にらみ合いが続く現場にフミタンとクーデリアが到着する。

クーデリアはフミタンをみつけるも、すぐににらみ合いの最前線へ連れて行かれ

クーデリア名義で組合に武器が届けられたことや、鉄華団によくないことがあったことを知る。

その時、突然ドルト本社前に爆発が起きた。

わかる人にはわかる、だがギャラルホルンの情報操作によってわからなくなるだろう自作自演の爆発だ。

事態が急変したとして、ドルト本社を防衛していたギャラルホルンが一斉に組合のモビルワーカーを打ち抜く。

組合側の戦力が一瞬にしてガタ落ちになった。

組合側も応戦を開始するも、生身とモビルワーカーでは相手にはならない。

ギャラルホルンは煙幕をまいて無差別銃撃を始め、煙が晴れたころには誰一人として反抗する者はいなかった。

革命の絵

クーデリアはわけのわからないまま、

まるで物語の革命の乙女のように瀕死の女性を抱え最後を看取った。

その姿はテレビカメラに抜き出され映像記録として残ることになる。

その裏でノブリスの使いがクーデリアをスナイピング。

だがそこに舞った血はフミタンのものだった。

どんな反応速度だってツッコミは置いておいて

被弾したあともヒットマンから身を隠す盾となったまま、クーデリアとの別れを迎える。

フミタンの希望

かつて火星のスラムでうずくまっていた少女。

あれはまるで昔の自分のようだったという。

希望の目は現実を知るとすぐに曇ってしまうものだと。

だがクーデリアの目は現実を知っても曇ることなく輝いたままで

まるで革命の本に載っていた革命の絵の少女のようだと。

そういってフミタンは倒れそれから二度と動くことはなかった。

クーデリアは現実を受け止められないまま

戦局はさらに悪化しようとしている。

その他情勢

・ドルトコロニー

・ギャラルホルン

・ノブリス

ドルトコロニー

ドルト3の反乱が全域に波及。にらみ合いの状況が崩れたのと時を同じくして各地で武力衝突が。コロニーは全部で(見た限り)8つあるが、地球高官向けのコロニーもあるので正確にはすべてではないだろう。

ギャラルホルン

ドルト3が封鎖され、周辺には軍艦が続々。デモ鎮圧のレベルではない規模。

月外縁軌道統合艦隊アリアンロッドという旗艦艦隊も初登場した。わざわざ字幕つきで紹介するのだから、これから重要になっていく?月外縁軌道ということは、普段は月周辺で活動しているのだろうが、これは月がストーリーに関わってく兆候だろうか?

4つの経済圏がそのバランスのまま宇宙でも分割統治をしていると前にあったが、月が分割に入っていたかどうかは語られていない。

ギャラルホルンが月を支配しているにしても、そもそも厄災祭によって月は壊滅的被害を受けている。そんなところに旗艦艦隊があるのは不思議だ。

ノブリス

ノブリスさんはフミタンの裏切りにご立腹の様子。

そこにテイワズのボス、マクマードさんから接触が。

マクマードはノブリスの陰謀に気付いている。

要約すると、クーデリアを使って一緒に金儲けしようぜっていう打診だった。

感想

フミタンがなぜ死に際に革命の絵の話をしたかというと、希望を感じたからです。

フミタンは昔、クーデリアに見せてもらった革命の歴史の本に載っていた革命の絵の少女をみて涙を流しました。

意表をつく自然に落ちる涙です。

それはその絵の少女が希望のようにみえたからです。

フミタンは散々希望を軽蔑するようなことをいいつつも、無意識にはそれを望む心があったのです。

それにようやく気付いたのだろう。

フミタンが身を挺して守ったのは希望だった。

今回の話はヒューマンデブリの話とかなり近い。

ニヒリズム気取ってるけど、芯までは染まりきっていないっていうね。

絶望しないためにハナから何にも期待しないという生存適応なんだろう。

マクギリスやノブリスにとって本番はこれから。筋書きはこんな感じでしょう。

1,ギャラルホルンが虐殺に近い攻勢にでたところで、

2,普段からギャラルホルンをよく思っていない地球の4つの経済圏が仲介に現れ、

3,圧倒的軍事力をもつギャラルホルンとのパワーバランスを変えるための戦争が始まる。

4,テイワズやノブリスは軍需産業で大儲け。

5,マクギリスはこれを期に組織の体質を変えたがっている?

鉄華団はテイワズに属しているのでビジネスのために傍観すべきなんでしょうが、

クーデリアの説得などによってギャラルホルンと直接対峙していく展開になるのでしょう。

自己保身のためにここまできた鉄華団がどうして仲間以外のために戦うのか。

今後はそれがテーマになっていくでしょう。

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