水星の魔女第15話「父と子と」のストーリー振り返りと感想。グエルとオルコット。似た境遇の2人の出会い。

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OPの子供の人影がエリーに変わってた。もう隠す必要ないということか。

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移送作業を急ぐフォルドの夜明け

地球にて。ベネリットグループからの報復を前に、フォルドの夜明けは逃走準備中。

じっくり基地内の様子が描かれていましたが、配給制などで避難民を養っている様子からいって、ガチガチの武装組織という感じはしませんね。

行方不明だったグエルもそこにいました。スペーシアン差別とか、少女の父親を殺したとかで、さんざんなじられてましたが、何よりも自分が父親を殺したことに1番ショックを受けていて、それどころじゃないといった様子でした。

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子を亡くしたオルコット

今回主役級の出番だったのが、オルコットという男。

年齢的にも実力的にもナジの右腕的な人物かな? 後に明らかになったところでは、元ドミニコスで、アーシアンに襲われて家族が巻き添えになって亡くなったと。そのときに息子が亡くなっていくところを目の前で見たことがトラウマになっていて、しょっちゅうフラッシュバックを起こすところが描かれてました。

身体にも特徴があり、本人曰く義手らしいですが、腕だけといわず背中の方までメタリックで、背中から首にかけて謎の線が伸びていました。ガンド使用者かも。

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シャディクの狙い

シャディクと義理の父親のサリウスの対峙。

シャディクの目的は、戦争シェアリングをなくすこと。ベネリットグループの宇宙開発費用を支えるものらしい。ざっくり戦争利権的なものだと思うけど、詳しい構造はまだわからない。サリウスの口ぶり的に、それによってベネリットグループ内のバランスが保たれている面もあるようだ。

その代替として、ベネリットグループの資産をすべて地球に売って経済的に地球を攻めにくい土地にすればいいというのがシャディクの考え。うーん紛争地帯に銀行置けば戦いは起きない的な? 正直まだちょっとわからない。

サリウスが言うには、シャディクは紛争エリアのアーシアンとのハーフらしいので、故郷を想う気持ちも少なからずあるのかもしれない。

ノートレットという女性

クワイエットゼロについて探るミオリネ。今回対峙したのはラジャン。

カテドラル…モビルスーツ開発評議会の傘下でデリングが統括代表。

ドミニコス…カテドラルの直轄部隊。ラジャンはここに所属

ドミニコス現場のトップである太った男はケナンジ。ラジャンは少なくともケナンジよりは上の人っぽいが役職は不明

ラジャンは、見た目や声の感じからいって、デリングの戦友かな?

彼が言うには、クワイエットゼロは、植生エンジニアだったノートレットが植物の生存戦略を人類に適応できないかと考えたのが草案として最初にあったらしい。当時デリングは無秩序な戦場に辟易としていてその草案にとても惹かれたという。結婚はその後の話で、戦略結婚ではなかったと。

あと、ノートレットは事故で亡くなったっぽい。

襲撃を受けるフォルドの夜明け

移送作業が完了する前に襲撃を受けるフォルドの夜明け。数も少ないし、駐留部隊と呼んでいるので、攻めてきたのは本隊とは別の部隊かな。しかし少数といえども、戦力差は圧倒的で、次々とフォルドの夜明けの機体が撃ち落とされていく様は恐怖だった。

監視されていたグエルは建物の崩壊をきっかけに脱出。その際に自分を散々なじっていた子供も負傷していたので連れて行く。自分でもわけわからないまま行動しているのがグエルっぽい感じがする。

結局しんがりとして生き残ったのはオルコットだけで、グエルが連れ出した子供も途中で亡くなった。いろいろと区切りを迎えたグエルは宇宙に戻る決意を決める。

感想

「父と子と」というので、Zの同名タイトルのエピソードに絡んだ展開になると思いきやそんなことはなかったですね。

似た境遇のふたり

父を亡くした子、子を亡くした父という、似通った境遇の2人の内面を描いた見応えのあるドラマでした。最後の輸送機に置いていかれるシーンは、2人の境遇そのもののようでしたね。決着をつけるまでもなく置いていかれる2人の気持ち…最後はやはり互いにどこか感じ入るものがあったのでしょうかね。

振り返ってみるとグエル回でしたね。冒頭あんなに動揺していたのに、最後は精悍な顔つきで終わるという変化に成長を感じました。なんかすっげーおっさん顔でした。まず行動から始めるところが彼らしいし、すごいところですね。父との繋がりを守るために、会社存続のために尽力するというのは、気持ちの切り替えとしてしっくりきます。ただシャディクと対立するかもなーと思って少し引っかかりました。

一方のオルコットの方は、大活躍してましたが内面はボロボロで痛々しいキャラですね…。あらゆる場面でフラッシュバックが起きてましたから、症状としてはグエルよりよっぽど深刻です。アーシアンに襲われて家族を喪ったのに、アーシアンのために戦っている意味もわからない。

ここからグエルとオルコットのコンビで行動していくことになりそうですが、彼がどのように自身の問題に向き合うことになるのか注目です。

デリングが惹かれたもの

デリングも2人と似ているのかもしれません。不慮の事故でノートレットを亡くしてから、彼女の意志や接点を消し去らないために、クワイエットゼロにこだわっているのかもしれないな、と。ミオリネの「寂しいなら寂しいといえばいい」に尽きるのだが。手段と目的が入れ替わって、ノートレットの理念が歪められているのかもしれないね。

無秩序な戦場にいたデリングが惹かれたということは、秩序だった世界ってことだけど、それが植物の生存戦略とどう結びつくのかわからない。種か?交配か?? もう1ヒント欲しい!

次回「罪過の輪」

罪過ざいかって初めて聞いたな。法律、道徳に背いた行いを言うらしい。単に罪と言わないところが、「あえて」な感じがあっていいね。罪の輪というと、共犯関係を思わせるね。それこそ今回あった戦争シェアリングってやつかな? 

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