ゲーム概要
Severed Steelは、2021年9月にGreylock Studioからリリースされた、女性版ロックマンのような外見の片腕の狙撃手Steelを操るFPSです。ステージを縦横無尽に駆け回り、高いスピード感とアクション性が特徴となっています。
日本語対応済み
インストールサイズは約3GBで、起動時から日本語でした。
スタントアクションとバレットタイム
ゲームはミッション制で進行し、敵を全員撃破したり、目標物を破壊することでステージをクリアしていきます。ステージは広い室内マップが舞台となっていますが、到達目標は壁を透けて視認できるので、迷うことなくスムーズに攻略可能です。
見た目通りオーソドックスなFPSですが、豊富なスタントアクションの数々が独自と言えます。
スタントにはスライディング、飛び込み、二段ジャンプ、壁走りなどがあり、これらのスタント中はダメージを受けないという効果があります。さらに、右クリックで発動する「バレット(フィーバー)タイム」と呼ばれるスローモーション状態は、敵がほぼ静止したように見えるため、エイムの苦労がありません。
ようは、無敵状態で静止状態の敵を一方的に攻撃できる、プレイヤー圧倒的優位のシステムというわけです。
プレイヤーの左手には「アームキャノン」と呼ばれる特殊な武装が搭載されており、これを使用して壁や床を破壊し、目的地までのルートをショートカットすることができます。弾数制限はありますが、より効率的にステージを攻略できるようになるサポート機能ですね。
感想:無双は気持ちいいがバリエーションに欠ける
チュートリアルの段階では、なんだか正確な操作を求められそうで難しそうだなという印象を受けました。実際、ただのチュートリアルステージを何回も転落して失敗しました。
ところが、いざステージが始まると、もう何をやっても正解というほどに自由度が高い無双系FPSで、FPS初心者の自分でも簡単にクリアすることができました。
やはり、スタントアクションが強いです。何か困ったらとりあえずスタントしておけば無敵になり、発動制限がないため、連打しておけばずっと無敵状態が持続します。HPも自動回復するタイプのFPSなので、まずやられることはありません。
また、バレットタイムによるスローモーションは相手の動きがほぼ静止状態になるので、容易にヘッドショットを狙えます。ヘッドショットは雑魚敵なら一撃で倒せ、爽快なSEも相まって非常に爽快です。総じて難易度は非常に優しいと言えます。
ただ一方で、どこまでいっても「無敵スタント+スローモーション」で攻略できてしまうので、張り合いがなくやりがいを感じられませんでした。無敵状態が長いため、敵にやられることはまずなく、失敗はほとんど足場からの転落だけでした。
全体的にステージのバリエーションが少なく、ガワだけが異なるギミックのないサンドボックスを繰り返しているように感じられ、新鮮味、やりがい、感動に欠けます。
壁走りやプラットフォームアクションが必要な一部ステージもありますが、ギミックと呼べるほどではなく、どのステージも同じくらいの難易度で、先に進むモチベーションを保つのが大変でした。
武器は敵が落としたものを拾って使用しますが、これらの銃には特徴を感じることができず、またそもそも敵や状況に変化がないため、特徴を生かせるような状況がなく、種類があることの意義がなかったです。
また、アームキャノンによる壁破壊も、弾数があったり壊せない壁が存在したりして、あまり実用性がなくてストレスを感じました。
総評:俺TUEEEしたい人に!
総合すると、アクション性の高い無双プレイが楽しめるFPSで、スライディングや宙返りといった派手なアクションが好きな人にはおすすめです。難易度はデフォルトで非常に易しく、初心者でも手軽に楽しめる仕様となっています。ただし、そのためかやりがいを感じにくい一面もあります。
個人的には短時間でクリアでき、俺TUEEEができるFPSとして、少しばかり楽しむことができました。特にスローモーション状態でのヘッドショット連発は気持ちよかったです。ただし、数的にせいぜい3人連続くらいまでしかできないのがやや物足りなく、もっと敵がワラワラ湧いてくれるか、いろんなパターンの敵がいたら良かったなと思いました。
これから始める人は、スピード感がエグくて画面が激しく遷移するので画面酔いにだけ気をつけて…!
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