ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件の感想。無料とは思えないハイクオリティミステリー!

4.0
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エイプリルフールの冗談ネタ…と見せかけて、しっかりと作り込まれたハイクオリティのゲームでした。クレジットも長かった~。日本語化もスムーズでした。

The Murder of Sonic the Hedgehog on Steam
Sonic the Hedgehog...was murdered!? Get to the bottom of the mystery in this brand-new adventure!
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ソニックシリーズの公式二次創作

すべてのレビュー:圧倒的に好評

リリース日:2023年4月1日

価格:無料

ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件』は、2023年のエイプリルフールに合わせてSEGAから無料でリリースされたミステリー風のビジュアルノベルゲームです。

ポイント&クリック型のミステリーパートと、WASD+スペースでプレイする軽いアクションミニゲームパートを交互に繰り返しながら事件の謎に迫っていくという内容です。

パブリッシャーはSEGAですが、本来のソニックチームではありませんとストアページに記載がありました。とはいえライターはソニックの短編アニメの脚本をやられた方でもあるので、まったくの無関係の人でもないですし、他にもクレジットに多くの関係者が名を連ねていたことから、ほぼ公式作品といっていいと思います。

ちなみにミリオンセラーを突破して、評価もエグいことになっているそう。

日本語化について

標準で日本語はありません。

が、Unity製なので自動翻訳ツール(Xunity.Auto Translator)で翻訳しながらプレイできました。細かい言い回しに違和感はありますが、ニュアンスはほぼ完璧に読み取れました。

自分が導入したのはReiPatcherで、Config.iniの設定は以下のように設定しました。

[Service]
Endpoint=DeepLTranslateLegitimate

[General]
Language=ja
FromLanguage=en

OverrideFontTextMeshPro=arialuni_sdf_u2019
FallbackFontTextMeshPro=arialuni_sdf_u2019

[DeepLLegitimate]
ExecutableLocation=
ApiKey=「:fxで終わるキー
Free=True

フォントはなんでも大丈夫そうでした。

また、ゲーム内オプションで「テキストアニメーションをオフ」にすることを推奨します。オンのままだと表示が乱れたり、次の画面に進めなかったりしました。

導入について詳しくは以下の記事で説明しています。

プレイ時間は3時間

サクサク進行してプレイ時間は3.4時間でした。読むゲームなので、読む速度によって変わってくると思いますが、英語圏のレビューを見ても平均3時間くらいでした。

ミステリー部分はいくら選択肢を間違えようがノーペナルティなので、最悪総当りで突破できますが、途中のミニゲームパートが人によって時間がかかってしまうかと思われます。ただこちらもオプションから細かく難易度を調整できます。普段ゲームをやらない人やアクションが苦手な人でもクリアは余裕でしょう。

サイズは490MB

実際にダウンロードしてみたところ、ダウンロードサイズは490MBでした。

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ミラージュ急行殺人事件

大まかなストーリーを説明すると、ミラージュエクスプレスという特別列車に全員で集まって、エミーの誕生日会を開くことに。その余興にマーダーミステリー(役割を与えられて、各々がその役にあった行動をするというミステリーゲーム)をすることになったのですが、どうやら本当っぽい殺人が起きて…? プレイヤーは探偵役のテイルスの助手となって、一緒に事件の謎に迫ろう!という内容です。

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キャラが立っているフェアなミステリー

ミステリー部分は、本格的なアリバイトリックとキャラクターが噛み合っていて、興味深くありながら、ファンメイドとしても楽しめました。

たとえばエミーは、誕生日会の主役として絶対に犯人ではない役柄かつマスターキー所持の特権まであります。この設定は密室の存在を強調しつつ、あっけらかんなエミーの性格に合致していて、ストーリーの盛り上げ役として最初から最後まで大活躍でした。

ゲーム性としてはポイント&クリック型で、現場を探索し、証拠品を集めたら、キャラクターに尋問! 矛盾や穴を見つけたら証拠品を突きつける! という逆転裁判みたいな感じでした。

ミスしてもペナルティはないため、ゲーム的な難易度はゼロで、気楽にプレイすることができます。

SEGA味が詰まったミニゲーム

ドリームギア…

証拠品を突きつけたら、それがどのような意味を持つのか説明しなければなりません。この思考が発展していく過程を表現したのがミニゲームのtrain of thought(思考回路)です。クラシックなソニックゲームのように、障害物を避けながらリングを集め、一定数以上所持した状態でゴールに到達することで、クリア=思考がつながった=ミステリーの答えが見つかったということになります。

最初の方はかなり簡単でしたが、最後の方は弾幕ゲームのように落とし穴、トラップ、針山の連続攻撃が激しく、何回も失敗しました。まあ、それでも比較的易しい方のゲームですが。さらにオプションから落とし穴を消したり無敵モードにしたりできるので、アクションゲームが苦手な人であってもクリアは可能です。

BGMの質、リングの配置、リトライの早さ、絶妙なバランスといい、さすがSEGAという出来栄えでした。普段インディゲームばかりやっているせいか、なおさらその高いクオリティに感動しました。アシストモードやドリームギアという名称も含めて、たかがミニゲームといえど、明らかに次元の違う作り込みの高さを感じました。

感想:完全にプロの仕業だ!

エイプリルフールに配られた無料のジョークゲームにしては、大変よくできている作品だと思いました。尺は短いですが、個々のクオリティが非常に高いです。

ミステリーはしっかり考えさせられるし、ファンメイド作品としてもキャラクターが立っている。本家リスペクトのミニゲームは、最初はオマケのようでも、終盤にはやりごたえのある難易度まで調整している。完全にプロの仕業だこれ!

全体的に難易度はかなりヌルいですね。サクッとプレイできるので、ソニック好きな方はぜひ。

リンクは記事冒頭にあります。

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