今更ながら【Little Nightmares（リトルナイトメア）】をクリアしたけど予想以上に良かった

配信者がよくやっているゲーム
奥行のあるパズルプラットフォーム×ホラー
3～4時間がクリアの目安
感想：予想以上！普通に傑作じゃないか。

配信者がよくやっているゲーム

Little Nightmares（リトルナイトメア）は、スウェーデンのTarsier Studiosによって開発された2017年リリースのパズルプラットフォームのホラーアドベンチャーゲーム。

プレイヤーは黄色のレインコートを身にまとった小さな子どもを操作し、暗く不気味な雰囲気に満ちた世界からの脱出を目指します。

本作は世界観の作り込みに定評があり、ただ先に進むだけでなく、描かれる風景やキャラクターの言動を通して、世界や主人公の正体を解き明かすことも魅力の1つとなっています。

奥行のあるパズルプラットフォーム×ホラー

ゲームシステムは、横スクロールのマップを左から右に進む王道のパズルプラットフォームとなっていますが、わずかに奥行きが存在するのが特徴です。

パズルはシンプルで直感的なものが多い一方で、奥行きのある広大なマップであるために、キーアイテムの発見に時間がかかります。その点で探索ゲーム的側面も強い作品だと思います。

ホラーについては、大声で驚かすビックリ系ではなく、理解不能な脅威が君臨し続ける、緊張感が長続きするタイプの怖さですね。これらを引き立てる演出も見どころの1つで、言葉を用いなくても深い印象を残すインパクトのあるシーンは、恐怖体験を掻き立てるだけでなく、世界観を理解するための重要な手がかりにもなります。

3～4時間がクリアの目安

インストールサイズは約9GB（Steam版）で、プレイ時間は約4時間。

他の人の記録を見るとクリア時間は3時間が目安ですね。4時間かかった自分は苦労した方かと。

感想：予想以上！普通に傑作じゃないか。

プレイ前はちょっと暗い雰囲気のミニゲーム的なものかと軽く考えていました。

…いやいや度肝抜かれましたね。予想をはるかに上回るクオリティの素晴らしい作品でした！

緊張感あるゲームプレイ

ベースにあるのは足場をぴょんぴょんするプラットフォームアクションにシンプルな謎解きが足されたよくあるヤツで、ゲーム的にはまあ普通かなといった感じで進行していました。しかし、ゲーム途中から追加されるステルスアクション要素がすべてを変えました…。

見つからないように行動する必要があるため、シンプルなギミックでも緊張感があり、単なるプラットフォームアクションを超えたスリリングなプレイを楽しめました。

秀逸な世界観

ただやはり、本作最大の魅力はその世界観にありますね。言葉による説明がないにも関わらず、食物連鎖や捕食者と被食者の関係などを意識させるストーリーがしっかりと描かれており、筋の通った不気味さがありました。

ディティールに富んだマップは、1つとして同じものがなく、常に新鮮で、マップへの没入感を高めてくれました。また、音響の迫力も際立っていて、単に臨場感を高めるだけでなく、アクションの緊張感やドラマの発展性など、様々な要素を効果的に演出していました。

やや不親切な設計

全体的には非常に良く出来た作品ですが、パズルプラットフォーマーとしては、やや不親切な設計だなと感じる箇所がいくつかもありました。たとえば冒頭にしても、「ライターをつける」「掴む」「ダッシュ」といった基本操作のチュートリアル表示にディレイがあるのが気になりました。

パズルのギミックは毎回異なる仕掛けが新鮮ではありますが、多くの場面でキーアイテムが背景に溶け込んで見つけづらく、その位置を知らせるヒントが欠如していることが多かったため、探索に時間がかかりました。そんなこんなで苦労して見つけたキーアイテムの使用法は一瞬で思いつくようなもので、なんだか呆気ないなぁと。

それと、アクション操作にもやや難がありますね。操作性自体は悪くないものの、主人公の挙動にクセがあるため、シビアな操作が求められる箇所では苦労しました。奥行きのあるマップでは、カメラの距離感も相まって足場の把握が難しく、不意の落下事故が頻発しました。このような状況下で、分かっていても突破できないときのモヤモヤ感は大きかったです。

リトライについても、ギミックとギミック間の間隔が広いため、「直前」からやり直せないことがあり、これもまたストレスでした。