とりあえず真エンディングみたので
バイオ2(1998)のリメイク版
作品名 | BIOHAZARD RE:2(バイオハザードアールイーツー) |
開発 | CAPCOM |
リリース日 | 2019年1月25日 |
ジャンル | サバイバルホラー、TPS |
価格 | 3,990円(Steam) |
対応プラットフォーム | PC(Steam、Windows)、 XboxONE/X/S、PS4、PS5 |
日本語 | 完全対応 |
インストールサイズ | 22.76GB |
プレイ時間 | 23時間半(3周クリア) |
BIOHAZARD RE:2(バイオハザードアールイーツー)は、1998年プレイステーション用ソフト、バイオハザード2のリメイク版。
プレイモード | プレイ時間 |
---|---|
レオン編 | 約8時間半 |
クレア編 | 約5時間半 |
レオン2nd(裏) | 約5時間半 |
実プレイ時間込み | 約23時間半 |
レオン編、クレア編の2つのプレイモードがあり、どちらかのクリア後にもう片方の2nd(裏)ストーリーが解禁され、それをクリアすることで真エンディングに到達できます(最短2周クリア)。
最初にプレイしたレオン編は完全初見で約8時間半かかりました。その後にプレイしたクレア編では、レオン編と重なるギミックが多く、謎解きやアイテム回収がスムーズに進み、約5時間半でサラッとクリアできました。
レオン2nd(裏)編はギミックの難易度がやや上がり、スタート位置や敵の配置も一新され、かなり苦しみましたが、攻略サイトを参考にしながら、約5時間半でなんとか真エンディングを見ることができました。
ちなみに、これらのタイムはゲーム内のプレイ時間であり、ムービー視聴時間や一時停止中の待機時間はカウントされていません。実プレイ時間でいうと、3周で約23時間半といったところです。
- 静止して構えていると照準が絞られ、威力と命中率UP
- 敵は死んだふりをする
- それぞれの敵に弱点がある(目玉が弱点とか、閃光が有効とか)
- 武器パーツを組み合わせると弾薬回復することがあり、リロードしない方がいい時も
- マグナムは貫通する
感想:自分でプレイするとぜんぜん違うね
正直に打ち明けると、数年前に動画サイトで配信者がプレイしているのを見たことがあり、完全初見プレイではありませんでしたが、それでも新鮮なプレイ体験でかなり楽しめました。やはり見るのと自分でプレイするのとでは没入感がまるで違いますね。
シームレスムービー:プレイしていて1番驚き、そして感動したのが、ムービー前のロードが一切なかったことです。ストーリーモノのイベントムービーって良くも悪くもぶつ切り的な休憩ポイントになりがちで、ロールプレイしながらも、どこか他人事のように感じられることが多々あります。それが本作の場合は、入力操作の直後にムービーがシームレスに始まるので、展開に連続性を感じられますし、キャラクターとの一体感も高まりました。実際のプレイ映像とムービーとでグラフィックに差がないのもあって、良く言われることではありますが、映画の中に入ったような感覚で、これまで感じたことのないような新鮮な没入感を味わえました。
ライブ感重視のストーリー:ストーリーは、初っ端からクライマックスで落ち着くところがなく、ライブ感重視のパニックアドベンチャーといった趣でした。全体的にはアトラクションのような早急さとエンタメ感が強い内容で、ドラマとしては薄めだったけども、ノリの良いキャラクター同士の掛け合いや終盤の爽快な展開は個人的に大ヒット。下手に混沌としていないからライトに楽しめるのが良かったですね。
レオンはめっちゃ健気だなと思うし、エイダの面倒見の良さは暖かい。レオン編でのアネットは終始気に入らなかったけれど、クレア編では人間味を垣間見ることができ、多少見直した。クレアはシェリーとの交流を通して家族に対する考え方などからポジティブな一面を窺い知れて、見ていて気持ちの良いキャラクターだなぁと。
謎解きがメイン:肝心のゲームプレイの方ですが、ジャンル的にはゾンビシューティングというより謎解きアドベンチャーといった感じで、キーアイテムを拾って使っての繰り返しが主となります。ゾンビは障害物。謎解きはヒントがあれば直感的に解けるレベルで、アレを拾ったらあそこが開くぞといった感じに、連鎖的に仕組みに気付きやすく、興味が尽きにくい仕掛けではありますが、やや単調さも感じました。まあでも、昔のゲームのリメイクですし、レトロを感じられる部分としてこれはこれで。
マップが有能:探索はマップ機能のおかげでノーストレスでした。未探索部屋を赤色で表示してくれるので、アイテムの取り残しがほとんどありませんでしたし、どんなギミックが阻んでいるかまでも記録してくれるので、キーアイテムを手に入れてからの「どこだっけ?」と迷子になる心配がありませんでした。ただし、フロアの色ばかりに気を取られて、ハシゴや扉の存在を見逃してしばらく沼ることも何度かありましたが…。頼りすぎると逆に危険ですね…。
意外と高難易度:探索はマップのおかげでノンストレス、謎解きも直感的に解けるレベルでしたが、問題は道中のゾンビですよ。いやまさかこんなに難しいゲームだとは…。自分がこれまでプレイしたゲームの中でも上位クラスの難しさでした。
弾がねえ!:理由はシンプルにゾンビが硬いから! 倒し切るにはヘッドショットでも数発が必要となります。序盤は全滅させるつもりで立ち回っていましたが、途中で弾薬の消費が多いことに気付き、「全滅は到底無理だ」と愕然としました。
そのため、弾を温存する選択も必要となるのですが、ダッシュも速くなければ回避アクションがあるわけでもないので、ただ素通りするだけでも大変です。温存のつもりが、被弾してしまって回復を使う羽目になり、「あぁ倒すのが正解だった」と後悔することが何度もありました。
「よし、じゃあ倒そう!」と思っても、敵はゆらゆら揺れていてエイムしづらく、ヘッドショットでなければ怯まない性質もあって、ちょっとエイムをしくじったら、あっという間ににじり寄られて噛みつかれます。
このように、弾を温存するか放出するかの判断だけでなく、その判断を実行する操作の精度も求められ、それがまあ難しいのです。ただ、その分だけ時間あたりの充実度や濃密度でいうと、大いにやりがいを感じられるゲームでした。
ステージについて:ステージは大きく警察署、下水道施設、研究所の3ステージからなり、個人的には尻上がりに面白くなっていった印象です。逆に言えば、その順番でつまらない…。
最初の警察署は、バイオ定番の館モノで、探索と謎解きが中心です。謎解きは手軽な難易度でサクッと進行する一方で、通路が狭くてゾンビとの接触を避けづらく、そのゾンビが硬い上、序盤ゆえに弾数管理の見通しが立たないこともあり、不安を抱えながら攻略せざるを得ないというサバイバルホラーのお手本のようなステージでした。
1度攻略した部屋に再度敵が出現したり、途中からは無敵敵との鬼ごっこが始まったりと、ゲームに慣れていないことを抜きにしても、1番プレッシャーを感じる難しいステージでした。特に2nd(裏)では序盤からストーカーが召喚され、まともに攻略を進めることすら難しかったですね…。
下水道施設は、動ける範囲に対して敵の数は控えめで、伸び伸びと探索できたような記憶があります。注目は地下層での特殊敵との連戦でしょう。初見では何度もリトライが必要でしたが、周回を重ねるごとに狙うべきポイントや武器選択の理解が深まり、スムーズに攻略できた時には、上達の実感を感じられて嬉しかったですね。
研究所は、ゾンビシューティングの要素が強まり、これまでの積み重ねで弾薬もわずかながら蓄えができていることもあって、全編中で1番爽快なステージでした。ボス討伐の達成感やドラマの劇的な盛り上がりなどから、もう1周するぞ~!って気分が盛り上がるんですよね。
良くなかった点:大きな不満はありませんでしたが、あえて挙げるなら以下。
レオン編とクレア編で違いが少ない:W主人公という構成ながら、ステージ上のギミックは変わらず、攻略法においても大きな差異が見られませんでした。もう少し個別性があれば面白かったなーと。
アクション性低め:アクションにスピード感がないです。ボス戦では逃げ撃ち(撃ったらすぐ逃げる)が基本となり、敵に背中を見せてちょっと振り向いて撃つという動作が、なんかダサくていかにも昔のゲームっぽいなと。
警察署内の鬼ごっこが苦痛:例のあの人との鬼ごっこ。上下左右がわかる3Dオーディオの利用は評価できるものの、進行を妨害されることでプレイの流れが滞り、不要な待ち時間にストレスが溜まりました。恩恵や対抗手段がもう少しあれば良かったですね。
総評:怖くて楽しい
すごく面白かった!
リアルなグラフィックスと緊張感のあるゲームバランスのおかげで、「ゾンビこえ~」「ゾンビシューティングたのし~」の両方を最大限楽しめました。
比較的低ボリュームですが、セールで1,000円切ることや、中身の濃密さから言うと、むしろコスパが良い部類かと。やりこみ要素やDLCもありますし。
ホラーというのと、結構難しめの難易度1ということから、プレイ前にはある程度の覚悟が必要ですが、すべての人にオススメできる非常に完成度の高い1本です。
- 初心者向けのアシストモードもある ↩︎
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